こんにちは、なみです。
今回は、米国グロース株ETFの一つであり、私も保有している始めたQQQについて、構成銘柄の特徴や価格、配当額の実績、トータルリターンを整理したいと思います。
高配当株ETFが配当を狙った投資信託であるのに対し、グロース株ETFは株価の値上がりに期待したファンドで、高配当株とは異なる「成長性」という魅力にあふれたETFといえます。
これから何らかのETFに投資してみようと検討されている方は、以前ご紹介した高配当株ETFとの違いを見ていただき、自分に合った投資対象を選ぶ際のご参考にしていただければ幸いです。
QQQの概要
正式名称:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1
販売会社:インベスコ Ltd.
設定日:1999年3月10日
資産総額:1538億ドル(2021.3時点)
保有銘柄数:102
経費率:0.2%
配当金受取月:3,6,9,12月
QQQはナスダック総合指数を構成する非金融会社トップ100社の時価総額の加重平均に連動するナスダック100指数の価格と利回りに連動しています。ナスダック100指数はナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含み、コンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映しています。QQQの株価は過去1年に90%高騰。運用資産は足元で1538億ドルに膨らんでおり、最大級のETFとなっています。
販売会社であるインベスコ Ltd.は、アトランタを本拠地とする独立系資産運用会社で、世界20カ国以上の拠点で資産運用サービスを展開しています。ニューヨーク証券取引所に上場し、S&P500種株価指数の採用銘柄になっています。運用資産は1兆3,449億米ドルで、世界第16位の規模です。
分配金利回りは0.52%(2021.4月時点)。少しだけ分配金がもらえますが、株式ETFの中では最も低利回りな銘柄の一つです。
経費率は0.2%と、同じグロースETFであるVUGの0.04%と比較すると若干お高めです。
QQQの保有銘柄の上位10社と構成セクター
QQQは、ナスダック100指数に連動しています。
構成銘柄は102であり、そのうち1位はAppleで10.98%、2位のMicrosoftが9.52%、3位のAmazonが8.34%と、上位10社で約51%を占めるかなり偏った構成となっています。
上位7社がGAFAM+Teslaであり、このETF一本でGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Teslaに分散投資することができます。
また、セクター面でも、トップ2はテクノロジーが44.4%、コミュニケーション・サービスが19.7%、さらに一般消費財のうち14%はAmazonとTeslaなので、ほぼハイテク全振りのポートフォリオとなっています。
QQQの価格と配当金の推移
QQQの価格と配当金の推移は以下の通りとなっています。
コロナショックによって一時は価格が30%程度下落しましたが、あっという間に回復し、さらに最高値を更新し続けています。
配当額でも、直近1年間の配当利回りは0.5%程度でごくわずかながら、右肩上がりに成長しています。
QQQに投資した時のリターン
QQQに2011年3/1に1万ドル投資し、2021年5/1まで保有した時の評価額は以下の通りとなります。
また、保有期間を直近1年/5年/10年/2011年3/1以降としたときのリターンは下表の通りとなります。
なお、QQQはETFですので投資信託のような定額買い付けができず、1口単位での購入が必要になります。現在の価格は一口340ドル(2021.4時点)ですので、最低340ドル+手数料がないと購入できません。また株式と同じように指値や成行買いが必要になりますので、場合によっては高値掴みしてしまう可能性もあり、買い方には注意が必要です。
本銘柄はVUGと同様、GAFAMをはじめとするハイテク銘柄の成長性に伴い、順調に価格が上昇しており、直近の5年、10年のパフォーマンスという点では、VOOやVT、VUGを上回り、インデックス系ETFの中では最高のリターンが得られています。また、ナスダック上位100社の時価総額加重平均を指標とするナスダック100指数をインデックスとしているため、長短期の企業の栄枯盛衰に応じて銘柄の入れ替えが行われるため、保有している間に購入銘柄、比率の見直しは不要であり、非常に安心して保有することができます。
私自身も、もちろんこのQQQのパフォーマンスの高さに魅力を感じ、2021年4月現在で7口保有しています。1口340ドルもしますので、なかなか買い増すのも大変ですが、今後も資金と相談しながら買い増しを進めていく予定です。
まとめ
今回は米国バリュー株ETFのとして、インベスコ社のQQQを紹介しました。
本ETFは、ナスダック100指数はナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含み、コンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業の株式で構成されるものであり、いわば米国の最先端株式市場の成長性の上澄みを享受できるETFだと思います。同じグロース株ETFのVUGと比較すると経費率0.2%と若干高めですが、過去5年、10年のパフォーマンスではVUGを上回り、インデックス系ETFでは最強といえます。
高配当株ETFと比較すると、VYMなどの有名ETFより経費率が低いうえ、コロナショックからの回復という点でもすでにショック前よりも高い値となっています。配当はわずかですが、トータルリターンでは高配当株ETFを遥かに上回る、優秀な成績を収めています。
また、VTやVOOなどの幅広い銘柄を対象としたインデックスファンドと比較すると、セクターや銘柄の偏りが大きい分、安定性に欠けるという懸念点はありますが、成長性に特化し、日々の配当は不要、ひたすら積み立て、値上がりに期待したい!という方には非常に魅力的なETFではないかと思います。
私自身も現在QQQを投資対象の一つとして優先して買い増しを進めており、今後もしっかり積み立てていきたいと考えています。
以上、皆さんの参考になればうれしいです。
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