米国株投資のメリットとデメリットを3点ずつご紹介!

こんにちは、なみです。

今回は、私が現在投資の中心にしている、米国株投資のメリットとデメリットを3点ずつ紹介したいと思います。

投資初心者の方にとって、海外株式投資ってリスキーなイメージが強いと思います。でも、実は米国株の方が初心者向けで、日本株の方が中級者向けで難しいんです。

この記事を読んでいただければ、その理由についてご理解いただき、米国株式投資について興味をもっていただけるかと思います。

目次

米国株投資のメリット3点

右肩上がりの成長性

まず、NYダウ平均株価の長期チャートを以下に示します。

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

先日のコロナショックや2008年のリーマンショックをはじめ、所々で凹凸はありながらも、長い目で見ると右肩上がりの成長を続けていることがわかります。NYダウと同じ米国株指数の一つである、S&P500指数に約15年以上投資し続けた倍、統計上は元本割れリスクがゼロになるそうです。

もちろん今後どうなるかは誰にもわからないですが、長期的に資産運用を考える上では、かなり理想的なチャートですよね。

これに対し、我らが日本株の長期チャートは以下の通りです。

https://nikkei225jp.com/chart//

先ほどの米国株チャートと比べると、凹凸だけですね。成長してません。。
ちなみに1991~1993年がバブル崩壊、2008年がリーマンショックです。

もちろん日本市場でも、今後成長の期待できる有望株を個別で購入したり、短期の市場動向を見極めた短期トレードによって利益を出すことは不可能ではないと思いますが、中上級者向けですよね。少なくとも私には無理です。

投資初心者が日本株で利益を得るのであれば、株式保有することで定期的に得られる配当が比較的高い高配当株や、日本株の特徴である株主優待のメリットの高い銘柄を狙った投資が有効だと思います。
ただ、これでも個別株狙いになりますので、それなりに銘柄選定とメンテが必要になります。

投資初心者が投資というゲームに参加する以上、成長が期待できない市場で誰かと利益を奪い合うのはリスクが高いです。長期的に成長を続け、全体でプラスの利益を生み出せている米国株市場に参加し、経済全体の利益を享受できるよう、コツコツと投資を続けることが最も期待値が高いと思います。


さらに、経済の広がりの礎となる人口増加率面でも、米国と日本では大きく異なります。
以下のグラフは、1980年以降の米国と日本の人口の推移を示しています。

https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LP&c1=US&c2=JP

このグラフからわかる通り、日本の人口はほぼ横ばいとなっているのに対し、米国は現在でも右肩上がりの人口増加をたどっています。米国は、移民受け入れの影響も入っており、最近は鈍化しつつあるにせよ、人口増加に伴い、今後も生産と消費人口が増え続けることになります。

以上の事実から、これまで米国経済は成長の一途を辿っており、人口が増加していくことにより、今後も経済が拡大していくことが期待できます。そのため、投資の対象として日本ではなく、米国を選ぶことは自然な選択ではないかと考えます。

株主還元の意識の高さ

米国では株主還元意識が強く、日本に比べて株式配当利回りが高い傾向にあります。

日本株のような株主優待制度のある企業は少なく、その代わりに配当回数が年4回あったり、何年も継続して配当額を増やし続けている企業が多数存在しています。
例えば、米国のジョンソン・エンド・ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などは、50年以上も連続増配を続けている企業がいくつもあり、配当貴族なんて呼ばれています。

米国では、企業は株主のもの、という意識が高いんだと思います。日本では、企業は経営者のものという感じがしますが、この辺りの意識がだいぶ違いますよね。

そのため、先述した株価の成長だけでなく、株式を保有していることで得られる配当でも大きな成果が期待できます。この配当は、保有株式に対して支払われるため、〇〇ショックなど、短期的な株価変動があったとしても、概ね安定した配当が得られることも大きなメリットです。

株価の上下だけに頼った投資をしていると、含み損益に翻弄されて精神的に不安になることが多いのですが、配当による安定収入があり、一定のキャッシュフローが確保できることで、精神的な安定がかなり軽減されます。これは私の経験上でもそう感じます。

市場と通貨の安定性

米国企業は、これまで世界の産業界のけん引役としての役割を担ってきました。
その証拠として、世界全体の株式に占める現在の各国シェアは以下の通りとなっています。

https://myindex.jp/global_per.php

世界全体の株式の時価総額のうち、米国はなんと57.7%を占めています。
さらに、GDPでも世界の約1/4を占めており、明らかに世界ナンバーワンの経済大国です。

ブラックマンデーやリーマンショックなどの経済危機を幾度も経験してきたにも関わらず、その度に時間をかけて回復し、株価は最高値を更新してきました。
またその途上で、例えばシェールガス革命によって安価なエネルギーや新たな雇用を創出するなど、自らの基盤をより盤石なものとしつつあり、底力はまだまだ衰えを知りません。

さらに、米国通貨であるドルは世界の決済通貨です。
国によっては自国通貨よりも信用があり、ほぼ全世界で通用する通貨といえます。
これは、ドルの価値がある意味世界基準であり、極めて安定していることを示しています。

もちろん日本の通貨である円も、世界的には十分安定した通貨であることは確かですが、自国の通貨がの安定しているのであれば、さらに安定した通貨であるドル建てでも資産を保有しておくことは、リスク分散にもなり、結果的に資産を守ることになります。

米国株投資のデメリット3点

ここまで、米国株投資のメリットを紹介させていただきましたが、将来有望であるはずの米国株投資にも、もちろんデメリットはあります。そこで、3つのデメリットとして為替リスク、高い手数料、二重課税について解説し、それぞれに対して私がとっている対策についてご紹介します。

為替リスク

米国株はドル建てで購入しますので、株価変動だけでなく、為替変動の影響も受けることになります。

例えば、1ドル=100円のとき、1万ドルの株を購入すると、手数料を無視すると100万かかります。
これが数日後に円高となり、1ドル=90円になったときに全て売却すると90万円となり、10万円の損失が発生してしまいます。

為替レートが急に10%も変動することは極めて稀だとは思いますが、トータル投資額が大きくなるに従って、たとえ1円程度の変動でも資産総額に対する影響は非常に大きなものとなります。

ただ、逆に円安となった場合には、上のケースでは利益が発生しますので、両刃の剣といえます。


私の場合、米国株を長期保有することによる株価上昇と配当を目的としていますので、当面円に換金するつもりはありません。そのため、為替が少々変動しても実際の損益には影響することはありません。
(証券口座の残高には、含み損益が常に併記されるため、気にはなってしまいますが、、)

また、米国株に投資するといっても、円建て口座で投資信託を購入し、ドル建て口座でETFを購入しており、さらにそれぞれを毎月の定期積立とすることで、時間分散も加え、為替リスク対策をとっています。

ともかく、円建てだけの場合、経済不安などによって将来的に円の価値が大きく変動した場合、資産価値に対するリスクが大きくなってしまいます。そのため、複数の通貨で資産を分散しておくことで、資産の安全性を高めることができます。

高い手数料

米国株を外貨建て口座から売買する場合、ほとんどの証券会社では購入/売却額に対して0.45%の手数料がかかります。円建て口座で日本株を売買する場合は、個別株で0.05%程度、投資信託は手数料無料のノーロードが多いので、米国株は売買手数料が高くつきます。

SBI証券や楽天証券では、売買手数料の上限は20ドルなので、50万円以上の大口取引をすれば、20ドル以上かからず、手数料単価は抑えられますが、私のような小口投資家にはあまり縁のない話です。

また、売買手数料だけでなく、ドル建て口座から購入する場合、為替手数料も必要になります。
こちらはほとんどの証券会社では片道25銭/ドルとなっていますので、1ドル=100円の時に1000ドル分両替をすると25銭×1000ドル=250円かかります。これは片道のコストなので、ドルから円にする場合も同様に手数料が発生します。

この為替手数料の対策としては、為替手数料が最も安い住信SBIネット銀行での両替がオススメです。私が利用しているSBI証券では、連携する住信SBIネット銀行で両替すると為替手数料が片道4銭/ドルになりますので、住信SBIネット銀行で両替してから証券口座に入金すると、為替手数料を大幅に安く抑えられます。

売買手数料に比べると為替手数料の割合は小さく、証券口座で直接両替するよりもひと手間追加が必要になりますが、慣れれば難しくありませんので、SBI証券をご利用の方は是非トライしてください。

二重課税

米国株の配当は、米国で10%が源泉徴収され、その引かれた額に対して、日本国内で20.315%の税率で課税される二重課税になっています。

例えば、配当金を米国株から10万円受け取った場合、まず10万円の10%である1万円が、米国内で源泉徴収されます。さらに、残りの9万円に対して、20.315%にあたる約1万8千円が日本国内で課税され、手取りが約7万千円となります。

この二重課税対策としては、確定申告を行い、「外国税額控除制度」を受けることで、米国内で課税される10%分の税金を取り戻すことができます(ただし、限度額があります)。

面倒ですが、これをやらないと取り戻せないのであきらめて確定申告しましょう。

確定申告が面倒でどうしてもイヤ!という方は、円建ての外国株インデックスファンドなどの投信信託にすれば、国内のみの課税となり、二重課税はされませんので、そういう選択肢もアリです。

なお、2020年1月より、国内外での二重課税が生じないよう、一部の投資信託等を経由して支払った外国所得税は、分配金に係る源泉所得税の額から自動的に控除される二重課税調整措置の適用が始まっています。現在はごく一部の商品だけが対象のようですが、今後、より多くの商品に制度が適用されていくものと思われます。

私の保有しているAGG,HDV,SPYD,VYMは本制度の対象外のため、しっかり二重課税されています。
そのため本年度は確定申告が必要なようなので、ふるさと納税の申告とあわせて挑戦してみようと思います。

まとめ

というわけで、今回は米国株投資をすることのメリットとデメリットをそれぞれ3点ご紹介しました。

世の中いいことばかりじゃなくて、マイナスの面もありますが、いずれも対策は可能ですし、3つのメリットを見ていただくと、米国が十分希望が持てる投資先だと思えませんか?

今後、私の投資実績レポートを定期的に報告していきますので、その検証という意味でも、行方を見守っていただければ幸いです。

以上、皆さんの参考になればうれしいです。

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