こんにちは、なみです。
私は現在、米国高配当株への投資対象として、高配当株ETFであるHDV,SPYD,VYMの3つを選択し、それぞれに均等投資しています。これらETFは、米国の優良企業の中から高い配当を出している銘柄をセットにしたもので、いずれも非常に低いコストで高い配当をもたらしてくれる優良ファンドです。
そこで今回は、その一つであるHDVについて、構成銘柄の特徴や価格、配当額の実績、トータルリターンを整理したいと思います。
米国高配当株に興味はあっても、実際にどの銘柄に投資したらいいのかよくわからない!という方にとって、参考にしていただければ幸いです。
HDVの概要
正式名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
販売会社:ブラックロック
設定日:2011年3月29日
資産総額:5,311,240,763ドル(2020.10時点)
保有銘柄数:74
経費率:0.08%
配当金受取月:3,6,9,12月
HDVは、モーニングスター配当フォーカス指数という指数をインデックスとしており、米国株式市場全体の97%の銘柄の中から、財務健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当が支払える銘柄の中から
配当利回りが高い上位74銘柄に投資しています。
販売会社であるブラックロック社は、世界最大の資産運用会社です。
ブラックロック社の運用資産は7.43兆ドルとのことで、日本の国家予算の約2.5倍、アメリカの国家予算の1.5倍をこの一社で運用していることになります。すごいですよね。
分配金利回りは3.74%(2021.4/1時点)と、SPYDとVYMの中間くらいになります。
経費率は0.08%と非常に低いです。100万円購入しても年間800円しかかかりません。
HDVの保有銘柄の上位10社と構成セクター
HDVの保有銘柄上位10社と構成セクターの割合は以下の通りとなっています。
Exxon Mobil(11.82%)、AT&T(8.31%)、Johnson & Johnson(6.96%)といった高配当の主要どころを筆頭に、ヘルスケアやエネルギー、通信、生活必需品を主要セクターとして構成されています。
HDVの価格と配当額の推移
HDVの価格と配当額の推移は以下の通りとなっています。
設定された2011年以降、右肩上がりに価格が上昇し続けていたのですが、コロナショックによって最大40%程度下落しました。現在はほぼ持ち直し、95ドル近辺を推移しています。
配当額についても、設定来着実に右肩上がりの成長を続けています。
HDVに投資した時のリターン
HDVに2011年3/1に1万ドル投資し、2021年5/1まで保有した時の評価額は以下の通りとなります。
また、保有期間を直近1年/5年/10年/2011年3/1以降としたときのリターンは下表の通りとなります。
SPYDなどはコロナショックの影響で大きな減配となったのに対し、HDVのこの底堅さは、HDVの構成銘柄が、財務健全性が高い銘柄から構成される上、ヘルスケアなどのコロナショックに対して強いセクターから構成されている点が有利に働いているものと考えられます。
高配当株ETFとはいえ、価格上昇と配当両方で成長が期待できる優秀なETFの一つだといえます。
まとめ
今回は米国高配当株ETFの3本柱の一つである、ブラックロック社のHDVについて整理してみました。
コロナショックによる価格下落の影響は残っているものの、ショック後でも配当額はほとんど減配しておらず、財務的に堅実で、手堅いセクターの高配当株ならではの底堅さが感じられる状況となっています。
この配当の手堅さに加え、価格についても、短期的には変動はあるかもしれませんが、長期的には徐々に元の水準まで回復し、さらに成長していくことが期待できますので、今が絶好の買い時ではないかと考えます。そのため、私は現在、SPYD、VYMとあわせて積極的に買い増しを進めており、今後も継続して積み立てていこうと思います。
以上、皆さんの参考になればうれしいです。
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