VYM 米国高配当株ETF その③ 成長性も狙う

こんにちは、なみです。

今回は、これまでのHDV,SPYDに引き続き、米国高配当株ETFの一つであるVYMについて、構成銘柄の特徴や価格、配当額の実績、トータルリターンを整理したいと思います。

米国高配当株に興味はあっても、実際にどの銘柄に投資したらいいのかよくわからない!という方にとって、参考にしていただければ幸いです。

目次

VYMの概要

正式名称:バンガード・米国高配当株式ETF
販売会社:バンガード
設定日:2006年11月10日
資産総額:352億ドル(2020.8時点)
保有銘柄数:約400
経費率:0.06%
配当金受取月:3,6,9,12月

VYMは、米国株式市場の、高い配当利回りの銘柄で構成される、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスと連動しており、大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組み入れた低コストETFです。
HDV,SPYDと比較して、組み入れ銘柄数が400以上と圧倒的に多く、幅広い分散投資が可能です。

販売会社であるバンガード社は、ブラックロック、ステートストリートと並ぶ世界最大級の資産運用会社です。運用資産は5.3兆ドルで、ブラックロックに次ぐ世界第2位です。はい、すごいです。

分配金利回りは2.96%(2021.4/1時点)です。

経費率は0.06%と、HDV,SPYDと比較して一番低いです。

VYMの保有銘柄の上位10社と構成セクター

VYMは、時価総額加重平均で保有銘柄の比率が設定されています。
しかしながら、構成銘柄が400以上もあるため、1位のJPMorganでも3.62%、10位のCisco Systemsで1.73%と個別銘柄の保有比率がかなり小さく分散されており、時価総額に応じて保有比率が異なるポートフォリオになっています。

セクターのトップ2は景気敏感の金融と、比較的安定セクターの生活必需品となっており、その他はヘルスケア、テクノロジー、資本財などで構成されています。なお、REITが除外されているため、SPYDとは異なり、不動産の比率は低くなっています。

市場平均を超える配当利回りの銘柄で構成されますので、配当はしっかりもらえますが、成長しすぎた銘柄は除外されるため、配当と株価の成長の両方でトータルリターンが期待できるETFだといえます。

VYMの価格と配当額の推移

VYMの価格と配当額の推移は以下の通りとなっています。

コロナショックによって価格が30%程度下落しましたが、現在はすっかり回復し、価格、配当額ともに概ね順調に成長しています。

VYMに投資した時のリターン

VYMに2011年3/1に1万ドル投資し、2021年5/1まで保有した時の評価額は以下の通りとなります。

また、保有期間を直近1年/5年/10年/2011年3/1以降としたときのリターンは下表の通りとなります。

価格と配当額の成長性が期待できるということは、成長途上でしっかり仕込んでおくことで、将来大きな含み益と配当という2つのリターンを生んでくれることが期待できます。

また、400社以上の非常に多くの銘柄に分散していることから、特定セクターの良し悪しの影響を受けにくく、リスクを抑えた底堅い安定性が大きな特長といえ、高配当ETFとはいえ、ある程度グロースの成長性も期待できる非常に優秀なETFであるといえます。

まとめ

今回は米国高配当株ETFの3本柱のラストとして、バンガード社のVYMについて整理してみました。

HDVやSPYDと同様、コロナショックによる価格下落の影響は残っているものの、ショック後でも配当額の減配幅は比較的小さく、幅広い銘柄分散による底堅さが感じられる状況となっています。

VYMも、この配当の手堅さに加え、価格についても、短期的には変動はあるかもしれませんが、長期的には徐々に元の水準まで回復し、さらに成長していくことが期待できます。

また、価格と配当の成長性という2つの将来性が期待でき、これから更なる成長が期待できるETFであり、コロナショックの影響が残る今が絶好の買い時だと考えていますので、今後も定期的に積み増していこうと思います。


以上、皆さんの参考になればうれしいです。

*関連リンクです

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