SPYD 米国高配当株ETF その② 高い配当利回り

こんにちは、なみです。

今回は、前回のHDVに引き続き、米国高配当株ETFの一つであるSPYDについて、構成銘柄の特徴や価格、配当額の実績、トータルリターンを整理したいと思います。

米国高配当株に興味はあっても、実際にどの銘柄に投資したらいいのかよくわからない!という方にとって、参考にしていただければ幸いです。

目次

SPYDの概要

正式名称:SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
販売会社:ステートストリート
設定日:2015年10月21日
資産総額:1,962.88百万ドル(2020.10時点)
保有銘柄数:約80
経費率:0.07%

SPYDは、S&P500指数の採用銘柄のうち配当利回りの上位約80銘柄をインデックスとしており、高水準の配当収入および元本成長の機会を追求する低コストETFです。

販売会社であるステートストリート社は、米国の3大資産運用会社の一つです。
運用資産は2.69兆ドルとのことで、ブラックロック、バンガードに次ぐ米国第3位の規模です。3位とはいえ天文学的数字で、もうよくわかりません。

SPYDの分配金利回りは4.81%(2021.4時点)、高配当株ETFの中ではトップクラスです。
さらに経費率は0.07%と非常に低いです。100万円購入しても年間700円しかかかりません。

SPYDの保有銘柄の上位10社と構成セクター

SPYDの保有銘柄上位10社と構成セクターの割合は以下の通りとなっています。

SPYDは、約80の構成銘柄を時価総額ではなく、それぞれ0.90~1.58%程度でほぼ均等に保有したポートフォリオになっています。そのため、構成銘柄のトップ10というのはあまり意味がありません。

セクターのトップ2は金融、不動産と景気敏感セクターとなっており、その他はエネルギーや公共事業テクノロジー、コミュニケーション・サービスを主要セクターとして構成されています。

景気敏感なセクターの割合が高いがゆえに、コロナショックような暴落の影響は大きいですが、逆に好景気時には一気に高配当を生み出してくれる可能性を秘めているともいえます。

SPYDの価格と配当額の推移

SPYDの価格と配当額の推移は以下の通りとなっています。

SPYDは設定が2015年と非常に若く、まだまだ正体不明です。コロナショックまでは価格、配当ともに着々と成長し続けていたのですが、構成銘柄の多くが景気敏感セクターである不動産と金融であることも影響してコロナショックによって半値付近まで下落し、最近ようやく40ドル前後に戻してきました。

SPYDに投資した時のリターン

SPYDに2015年10/1に1万ドル投資し、2021年5/1まで保有した時の評価額は以下の通りとなります。

また、保有期間を直近1年/5年/2015年10/1以降としたときのリターンは下表の通りとなります。

設定からの実績が短く、正直まだパフォーマンスを掴みかねるところですね。

景気敏感セクターが多いがゆえに、この銘柄単独ではどうしても変動が大きい点も気になりますので、健全性、安定性を売りとするHDVと組み合わせるなど、セクターの分散性を高めることで、リターンを狙いつつ安定性を高めることが可能になると考えます。

まとめ

今回は米国高配当株ETFの3本柱の2つ目として、ステートストリート社のSPYDについて整理してみました。

金融や不動産といった景気敏感セクターの割合が高いため、コロナショックの影響をもろに受け、ガツンと価格下落と減配がされており、世間では不良銘柄の寄せ集めETFのような評価となっています。

確かに現在は厳しい状況ではありますが、米国を代表する500社であるS&P500に選ばれているのですから、それでも優良企業で構成された銘柄に投資するETFであることには変わりありません。

長期的には徐々に回復し、さらに成長していってくれるものと期待していますので、むしろ大ダメージを受けている今こそが買い時ではないかと考えます。そのため私は、HDVと同様に、SPYDについても積極的に買い増しを進めており、今後も継続して積み立てていこうと思います。


以上、皆さんの参考になればうれしいです。

*関連リンクです

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