米国ETFのパフォーマンス対決 VT,VTI,VOO,VUG,QQQ,VIG,VTV,VYM,HDV,VDE,GLD,AGGの10年積み立て購入時のトータルリターンを徹底比較!

なみ

こんにちは、なみです。

皆さん!米国株、2022年は厳しいですねー!

米国のテーパリングから利上げの開始とバランスシート縮小への動き、さらにはロシアによるウクライナ侵攻により、株式市場は乱高下しながら下降トレンドとなっており、特に昨年まで絶好調だったGAFAMをはじめとするハイテク株の勢いに衰えが見られています。

私も各種米国株式ETFを保有しているのですが、以前は評価額で1,600万円ほどあった金融資産が日に日に目減りしており、2022年3月現在で含み益が100万円前後目減りしてしまいました。しばらくは耐え時と考え、定期買付のみでおとなしくしています。

とはいえ、将来的に右肩上がりの成長を信じて米国株に投資している以上、投資のモチベーションはしっかり維持したいものです。そんなわけで、昨今の先行き不透明で調子の悪い株式市場でもきっちり結果を出しているETFとは何か?について、最新のデータで比較しました。

本記事では、米国の人気ETFであるVT,VTI,VOO,VUG,QQQ,VIG,VTV,VYM,HDV,VDE,GLD,AGGというバラエティー豊かな計12銘柄を取り上げ、2012年3月から2022年3月までの約10年間のトータルリターンを比較してみました。

VT,VTI,VOOといった王道インデックスETFから、QQQ,VIGのようなハイテク中心のETF、さらにはバリュー株や高配当株ETF、ゴールド、債券ETFといった株式市場が不調な現状で改めて注目されている銘柄まで組み込んで検討対象としています。

各銘柄の特徴だけでなく、値動きや配当の時系列データ、最終的なトータルリターンまで、様々な切り口から比較していますので、

米国株ETFに長期的につみたて投資をしたいんだけど、どんな銘柄がいいのかよくわからない!

今みたいな株価が下がった状況も含めて長期的に結果を出している銘柄って何なのかな?

という投資初心者の皆さんにとって非常に参考になる内容かと思います。

この記事でわかること

  • 米国ETF12銘柄の特徴(投資対象、構成銘柄、資産総額、経費率など)
  • 12銘柄それぞれに10年間積み立て投資をしたときの元本と累積配当額の推移
  • 12銘柄の価格の変動度合い
  • 配当再投資あり、なし時のトータルリターン
  • 結局どれが一番儲かりそうなのか?

特に今回の検証では、人気のVT,VTI,VOO,VYMなどに加え、株価が低調なときに注目されるバリュー株ETFやゴールド、債券ETFも比較対象に入れ、毎月の定期積立を行ったケースでのシミュレーションをしていますので、まさに2022年3月現在、これから長期積み立てで投資先を考える上で参考にしていただける内容になっています。

また、投資をするにあたっては、ETFの値上がりによる含み益を狙うのか、配当によるキャッシュフロー改善を重視するのか、それとも何でもいいから儲かる銘柄がいいのか、皆さんの期待するパフォーマンスって人それぞれだと思うんです。

今回の検証結果を見ていただければ、米国ETFの各銘柄に実際に投資したときに、元本や配当がどのような動きをし、最終的にどの程度のリターンが期待できるのかについて特徴が大まかに把握できると思います。そのため、どの銘柄に投資すれば皆さんの求めるパフォーマンスが実現できそうか、イメージしていただけるかと思いますので、よろしければご覧ください。

目次

まずは10年のトータルリターンを比較

まず結論から。10年積立投資を行ったときのトータルリターン比較からいきます。 2012年3月から2022年3月までの10年間における”再投資あり”でのトータルリターンは以下の通りとなりました。なお、計算簡略化のため、購入手数料や為替手数料、売却時に発生する税金は無視していますので、実際のリターンはもう少し低くなります。

1,2位ともハイテクグロース系ETFが入り、QQQが276%で1位、VUGが238%で2位となりました。ハイテクが大幅下落している現状においてもやはりまだ強いですね。他のインデックスETFと比べると頭一つ抜けています。

続く3位はVOOで206%、僅差の4位がVTIで202%、さらに5位がVIGで191%。これまでの検討ではVOOよりもVTIの方が上にくることが多かったのですが、今回はVOOが上位となっています。それでもこの2銘柄はいつも大体同じような数字に落ち着き、その少し下にVIGが入っています。やはりS&P500強し、ですね

下位グループは、バリュー株ETFのVTVが178%、高配当株ETFのVYMが172%、HDVが152%、全世界株ETFのVTが165%とこのあたりが団子状態、VTと高配当、バリュー株系が同じくらいになりました。

さらに今回新たに追加したゴールドETFのGLDが137%、エネルギーセクターETFのVDEが128%と、最近の価格上昇からすると寂しいリターンとなり、10年という長期リターンという点ではゴールドやエネルギーはなかなか厳しいという結果となりました。そして最下位には鉄壁の債券ETFであるAGGが110%で入っています。AGGはリターンよりも安定性に特化しているのでこの点は致し方なしですね。

では、この結論に至るまでの検証結果を順にご紹介していきます。

銘柄紹介

まず、今回比較した12銘柄について簡単にご紹介します。

VT

正式名称:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 通称”オルカン”
インデックス:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成される指数)→世界全体に投資します!
資産総額:239億ドル
経費率:0.08%
構成銘柄トップ5:
 1.アップル 2.85%
 2.マイクロソフト 2.71%
 3.アマゾン 1.98%
 4.メタ 1.10%
 5.アルファベット 0.97%

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VTI

正式名称:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
インデックス:CRSP USトータル・マーケット・インデックス(米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする指数)→アメリカ全体に投資します!
資産総額:2910億ドル
経費率:0.03%
構成銘柄トップ5:
 1.アップル 5.02%
 2.マイクロソフト 4.79%
 3.アマゾン 3.19%
 4.メタ 1.83%
 5.アルファベット 1.82%

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VOO

正式名称:バンガード・S&P500 ETF
インデックス:S&P500指数(米国で時価総額の大きい主要500社で構成する時価総額加重平均型の株価指数)→アメリカの大企業に投資します!
資産総額:2758億ドル
経費率:0.03%
構成銘柄トップ5:
 1.アップル 6.08%
 2.マイクロソフト 5.80%
 3.アマゾン 3.92%
 4.メタ 2.21%
 5.アルファベット 2.20%

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VUG

正式名称:バンガード・米国グロースETF
インデックス:CRSP US Large Cap Growth Index(1株あたり利益の将来の成長率、過去3年間の成長率、1株当たり売上の過去3年間の成長率、総資産に対する投資比率および、総資産利益率より算出される指数)→アメリカの大型成長企業に投資します!
資産総額:903億ドル
経費率:0.04%
構成銘柄トップ5:
 1.アップル 10.39%
 2.マイクロソフト 9.90%
 3.アマゾン 6.61%
 4.メタ 3.78%
 5.アルファベット 3.76%

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QQQ

正式名称:インベスコQQQトラスト・シリーズ1
インデックス:ナスダック100指数(ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含む指数)→アメリカのハイテク企業を中心に投資します!
資産総額:1,727億ドル
経費率:0.2%
構成銘柄トップ5:
 1.アップル 11.27%
 2.マイクロソフト 10.11%
 3.アマゾン 7.79%
 4.アルファベット 4.19%
 5.メタ 4.04%

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VIG

正式名称:バンガード・米国増配株式ETF
インデックス:NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス(10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成される指数)→アメリカの着実に配当を出し続ける企業に投資します!
資産総額:665億$
経費率:0.06%
構成銘柄トップ5:
 1.マイクロソフト 4.52%
 2.JPモルガン 3.87%
 3.J&J 3.77%
 4.ユナイテッドヘルス 3.28%
 5.ビザ 3.19%

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VTV

正式名称:バンガード・バリューETF
インデックス:CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス(米国の大型バリュー株をカバーする指数)→アメリカの大型バリュー株に投資します!
資産総額:957億ドル
経費率:0.04%
構成銘柄トップ5:
 1.バークシャー・ハサウェイ 2.87%
 2.JPモルガン 2.77%
 3.ユナイテッドヘルス 2.45%
 4.J&J 2.40%
 5.P&G 2.05%

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VYM

正式名称:バンガード・米国高配当株式ETF
インデックス:FTSEハイディビデンド・イールド指数(平均以上の配当を出す普通株で構成される株価指数)→アメリカの高い配当を出す企業に投資します!
資産総額:407億ドル
経費率:0.06%
構成銘柄トップ5:
 1.JPモルガン 3.74%
 2.J&J 3.27%
 3.ホームデポ 2.69%
 4.P&G 2.62%
 5.バンクオブアメリカ 2.42%

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HDV

正式名称:iシェアーズ・コア高配当株ETF
インデックス:モーニングスター配当フォーカス指数(米国株式市場全体の約97%を占めるモーニングスター米国株式指数のうち、財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」で構成される指数)→米国の財務健全性の高い高配当株に投資します!
資産総額:86億ドル
経費率:0.08%
構成銘柄トップ5:
 1.エクソンモービル 10.66%
 2.シェブロン 7.82%
 3.J&J 6.03%
 4.アッヴィ 5.89%
 5.ベライゾン 5.85%

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VDE

正式名称:Vanguard Energy ETF
インデックス:MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー・インデックス (石油リグのほか、石油・ガス製品の探査、生産、精製のための建設または準備を手掛けるエネルギーセクター内の、大・中・小規模の米国企業で構成される指数)→米国のエネルギー関連株に投資します!
資産総額:69億ドル
経費率:0.1%
構成銘柄トップ5:
 1.エクソンモービル 20.33%
 2.シェブロン 17.52%
 3.コノコフィリップス 7.54%
 4.EOGリソーシズ 4.08%
 5.パイオニアナチュラルリソーシズ 3.32%

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GLD

正式名称:SPDRゴールド・シェア
インデックス:金地金の価格(経費差し引き後の金地金の価格)→金に投資します!
資産総額:677億ドル
経費率:0.4%

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AGG

正式名称:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF
インデックス:ブルームバーグ米国総合債券インデックス(国債、政府関連債、社債などの米国の投資適格債券市場全体で構成される指数)→米国の債券に投資します!
資産総額:860億ドル
経費率:0.04%

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計算条件

以下の条件でパフォーマンスを算出しました。

・検証期間は、2012年3月をスタートとし、2022年3月までとした。

・2012年3月1日から2022年3月まで、毎月100ドルを積立投資したと仮定した(小数点以下の口数でも購入できるものとした)。

・総投資額は12,100ドル。

・各月の基準価格は、その月の1日の終値とした。

・配当を再投資する場合、配当受け取り直後にその月の基準価格で全額を再投資したものとした(小数点以下の口数でも購入できるものとした)。

・配当に対し、日本で20.315%が課税されたものとし、残りを受取額とした(米国での現地税10%は確定申告ですべて取り戻したものと仮定)。

・購入手数料と為替手数料は無視した。

価格の推移

まず最初に投資したそれぞれの株価の10年間の推移です。 2012年3月から2022年3月までの株価推移は以下の通りとなりました。

銘柄によって様々な動きをしている中、この10年間の中ではやはり2020年3月のコロナショックが特徴ありますね。ほぼ全銘柄が急激に大幅下落しています。

そこからの立ち上がりという点ではやはりハイテク中心のQQQの成長性が目立ち、それ以前の2017年あたりも含めて右肩上がりの伸びは他銘柄とは一段違います。ただ直近はその反動もあってか一気に急落しています。その他VOOなどの米国株系などもQQQよりはマイルドながら基本的には同じような動き。いずれもしっかりした右肩上がりの成長を見せています。

これに対してなかなか厳しいのがエネルギーセクターETFのVDE、コロナショックのダメージがかなり大きく、直近になってようやく上り調子になってきたものの、依然として2014年7月あたりの価格にはまだ届いていません。

金ETFのGLDはマイペースというか、株の好調な時は下落、株が不調な時は上昇と、他の株式ETF銘柄とはやはり逆相関の関係にあることがわかります。あと特徴的なのが債券ETFのAGG、わずかな価格変動はあるものの他の銘柄と比べたら微々たるもの、10年間に渡ってほとんど価格が変わっていません。

元本の推移

今回の検証では、毎月の積立投資としていますので、10年間で毎月100ドルずつ投資した元本が10年間の間にどうなったのかを確認します。 2012年3月から2022年3月まで毎月100ドルを積立投資したときの、元本の推移は以下の通りとなりました。

元本については 、QQQ >> VUG >> VOO ≒ VTI > VIG > VTV ≒ VYM ≒ VT > GLD ≒ HDV > VDE > AGG の順になりました。

1位のQQQが元本に対して最終的に265%、積立投資にもかかわらず元本は3倍近くまで成長しています。続く2位はVUGで227%、こちらも元本だけで2倍を超える成長となっています。

この2銘柄がまず抜けた存在で、3位4位はVOOが190%、VTIが186%でほぼ同等。少し離れた5位がVIGで174%となっています。以下、6位にVTVで160%、7位にVYMで149.9%、8位にVTで149.6%でした。

下4つはGLD,HDV,VDE,AGGの順。9位のGLDはタイミングにもよるんでしょうけど、直近の価格上昇の恩恵が大きく137%。10位のHDVは業績安定高配当という性のせいか控え目の131%、11位のVDEもGLDと同様、直近の価格上昇で何とかプラスとなりましたが、10年のうち半分近くの期間を元本割れとなっています。

12位のAGGは債券ですから成長は基本的に見込めません。ほぼ元本そのままです。

累積配当金の推移

次に、保有するETFから配当金がどれだけ入ってくるのかを確認します。 2012年3月から2022年3月まで毎月100ドルを積立投資したときの累積配当金の推移は以下の通りとなりました。

累積配当金は、HDV > VYM >> VTV >> VT ≒ VIG ≒ VOO ≒ VDE ≒ VTI ≒ AGG >> VUG > QQQ >>> GLD の順となりました。

ここはまず高配当株ETFの見せ場ですからね。HDVとVYMがワンツー。次いでバリュー株ETFのVTVがきています。

4~9位は団子ですね。連続増配株ETFのVIGは意外と配当自体は大きくないです。また、債券ETFのAGGは毎月配当で、もらえる総額もインデックスETFと遜色ないレベルです。下位グループはグロース株ETFのVUGとQQQの順。

GLDは配当が発生しないので10年間ゼロです。GLDが気になるのがここなんですよね。金自体が価値を生み出すものでない以上、インフレに身を任せるしかないという宿命があります。

配当再投資しないときのトータルリターン

ここからは10年間投資した後のトータルリターンを評価してきます。まず、配当を再投資しなかったときの累積配当+評価額の推移は以下の通りとなりました。

配当を再投資せずそのまま受け取った場合、その累積配当額と元本評価額の推移は、
QQQ >> VUG >> VOO ≒ VTI > VIG > VTV ≒ VYM ≒ VT > HDV > GLD > VDE > AGG の順となりました。

1位のQQQが271%、2位のVUGが233%、3~5位が200%前後、以下徐々に低下し最下位のAGGが110%となりました。

投資対象でざっくり整理すると、グロース(特にハイテク)株系 > インデックス株系 > 高配当株系 > 金 > エネルギー > 債券 の順ですね。やはりグロース系は強いという結果となりました。

配当再投資したときのトータルリターン

次に、得られた配当をすべて再投資した場合の評価額の推移は以下の通りとなりました。

配当をすべて再投資した場合、その累積配当額と元本評価額の推移は、
QQQ >> VUG >> VOO ≒ VTI > VIG > VTV ≒ VYM ≒ VT > HDV > GLD > VDE > AGG の順になりました。過去の検証結果と同様、配当再投資なし時と全く同じ順です。

1位のQQQが276%、2位のVUGが238%、3~5位が200%前後、以下徐々に低下し、最下位のAGGが110%となりました。

配当といえば高配当株!のはずなんですが、高配当株ETFのVYM,HDVも再投資の有無でリターンに大きな差はなく、順位の変化もありませんでした。やはり、10年程度であれば配当を再投資してもトータルリターンに及ぼす影響はそこまで大きくないようです。

なのでこれまでと同様、リターンを求めるのであればETF価格の成長性に長けたグロース株が強いというのは間違いないようです。ただ、直近の価格下落や今後の利上げ、バランスシート調整を控えた状況下では、さらなる成長を期待するのはなかなか厳しそうです。

グロース株ETFの勢いが今後落ちるのであれば、次なる投資先の候補は何か…。今回の検証結果を見ると、QQQやVUGに次ぐリターンが得られることが確認できたVOOやVTIあたりのインデックスETFが有望と言えそうです。

結局はインデックス最強ということになりますね!

まとめ

以上、米国の人気ETFのETFのパフォーマンス対決として、日本でも人気の高い12銘柄について、2012年3月から10年間積立投資を行った時のトータルリターンを比較してみました。

今回の検証結果をまとめると、下表の通りとなります。

配当再投資の有無にかかわらず、トータルリターンではハイテク株を中心に投資するETFであるQQQ,VUGがワンツーフィニッシュとなりました。要因はやはり圧倒的な元本成長率につきますね。

配当が少なく、利上げ局面では上値が重くなるという弱点はありますが、少なくとも直近10年間においては米国グロース株ETFが最もパフォーマンスが高かったということになります。

もちろんこれは過去の実績であるだけなので、将来どうなるかはわかりません。特に今後FRBによる利上げとバランスシート調整が進められることが確実である以上、グロース株については向かい風の強い展開になりそうです。

であれば、今回の検証でグロース株ETFに次ぐパフォーマンスの高さが確認できたVOO,VTIが今後有望な投資先になりそうです。この2銘柄であれば全セクターを網羅していますし、時価総額の加重平均で実質勝手にバランス調整が行われるようなものなので、どちらもほぼ万能戦士。あとはどちらかをお好きな方で、ですね。

ただ、VOOやVTIにもハイテク銘柄はかなり含まれているので、今後バリュー株のパフォーマンスがハイテク株を大きく上回ると想定されるのであれば、むしろ今後の選択肢としてはハイテク株を含まないバリュー株ETFであるVTVも面白いかもしれません。

トータルリターンではパッとしなかった高配当株ETFやバリュー株ETFについては、やっぱり価格の安定性と配当が魅力ではありますね。価格変動が小さいので日々の価格変動をあまり気にせず、キャッシュフローを向上することができるというメリットが大きいと思います。

全世界株ETFのVTについては、今回の検証では控え目な結果でしたが、米国が未来永劫強いとは言い切れませんので、長期投資の選択肢の一つとして十分ありえる存在です。

直近で急激な価格上昇が見られているゴールドETFのGLDやエネルギーセクターETFのVDEについては、確かに現状は勢いがあり、短期的にはもう少し好調が続きそうです。ただ、今回の検証結果にも見られたように、例えば10年とかの長期投資におけるパフォーマンスは低く、やはり不安定な投資対象であると言わざるを得ず、長期的な資産運用を考えている方にとってはあまり筋の良い投資先ではないように感じます。

特にGLDについては、それ自身が配当を生み出したり、価値を高めるものではなくあくまでインフレヘッジの一手段であり、米国株のように右肩上がりの成長に期待して投資するような対象ではないと思います。

あとはAGG、投資適格債券で安全性が高く、価格変動も極めて小さい盤石の硬さです。年間2%弱の配当を毎月生み出してくれますので、下手に現金で持つよりよっぽど良い気がします。弱点としては低リスクであるためにお金を増やすという点ではパワー不足であることと、価格が安定しているがゆえに株や金と比較するとインフレ局面に対してのリスクはあります。

そんなわけで今回は、米国の人気ETFであるVT,VTI,VOO,VUG,QQQ,VIG,VTV,VYM,HDV,VDE,GLD,AGGというバラエティー豊かな計12銘柄を取り上げ、2012年3月から2022年3月までの約10年間積立投資を行ったときのトータルリターンを比較してみました。

今回のETF12銘柄パフォーマンス比較のまとめ

  • 直近10年の実績ではやっぱり米国ハイテク中心のETF投資が最もハイリターン
  • ただし直近の下落は気になるところ 続く投資先はVOOとVTIが妥当か VT,VTVもあり
  • 価格の安定性と配当を求めるならバリュー株 配当ならHDV,VYM、安定感ならVIG
  • ゴールドETFのGLDやエネルギーETFのVDEは直近は好調ながら長期投資先としては厳しそう
  • AGGは盤石の硬さ 価格変動も極めて小さく貯金するよりはよっぽど良い ただしインフレ要注意
  • 10年程度であれば配当再投資はリターンに大きく影響しないのでお好みで

皆さんのご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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