ソシオネクストは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである(株)ソシオネクスト【6526】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったソシオネクストの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・ソシオネクストは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

(株)ソシオネクスト【6526】 の基本情報

・設立年月日 2014年9月11日
・上場年月日 2022年10月12日
・業種    電気機器
・特色    富士通、パナのロジック半導体が統合。ファブレスで先端品供給。データセンターや自動車向け。
・従業員数  (単独)2,182人 (連結)2,522人
・株価    2,470円(2024.12.7)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

富士通の子会社富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業の統合によって設立されたSoC(システムオンチップ)の設計・開発及び販売を行う企業です。

SoCとは、1つの基板上にCPUやメモリなど各素子を実装したもので、ソシオネクストは自社で工場を持たずSoCの設計のみを行うファブレス企業であり、生産は台湾TSMCなどの半導体製造受託企業に委託しています。

なみ

先端IT企業や大手自動車メーカーは自社専用のカスタム半導体が必要であり、このカスタムSoCのシステム設計から生産・品質管理までを一貫して担える強みを持っています。

基本理念(Mission)

“Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.”

ブランドプロミスには「for better quality of experience」を掲げ、高性能、高機能といった品質の向上にとどまらず、製品やサービスを利用する顧客、更には、その先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、豊かな社会の実現に貢献していくことを目指されています。

ではここからは、(株)ソシオネクストに対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

電気機器100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額4233億7900万円(37位)
売上高2212億4600万円(53位)
純利益261億3400万円(34位)
純利益率11.8%(14位)
総資産1778億4300万円(65位)
業績に関する各種項目

電気機器の中で売上高は37位で、総資産は65位。利益率は高く、純利益率は11.8%の14位。半導体関連の電気機器メーカーとして日本を代表する企業の一社です。

事業規模は問題なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2024年3月期の決算短信によると、
流動資産:1389億100万円
流動負債:530億9400万円
固定負債:27億2600万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 2.62倍で基準達成
②は、固定負債27億円 < 純流動資産858億円 で基準達成となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も低く、基準達成です。

財務状況は問題なし!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、毎年しっかり利益を上げられており問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2018年3月3億3700万円
2019年3月6億6800万円
2020年3月21億8300万円
2021年3月14億6900万円
2022年3月74億8000万円
2023年3月197億6300万円
2024年3月261億3400万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = +5109%となり、基準達成です。

年度EPS
2018年3月0.62円
2019年3月1.11円3年平均:1.8円
2020年3月3.61円
2021年3月2.43円
2022年3月12.38円
2023年3月117.4円3年平均:92.7円
2024年3月148.39円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は文句なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、2022年が無配ですね。上場して間もないですし、これからということでしょうか。残念ながら基準未達です。

年度配当金配当利回り
2022年3月0円/株0%
2023年3月42円/株2.16%
2024年3月48円/株1.13%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当はNG!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは22.68倍であり、基準未達です。

株価収益率はNG!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは3.21倍であり、①のPBRは基準未達です。

②のPER × PBR も72.80で基準未達です。

株価純資産倍率はNG!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高2212億円
②財務状況問題なし
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+5109%
⑤配当2022年無配
⑥株価収益率×22.68倍
⑦株価純資産倍率×3.21倍
結果まとめ

配当と株価収益率、株価純資産倍率の3項目で基準未達となり、

なみ

(株)ソシオネクストは割安株に該当しません!

という結果となりました。

成長性は抜群なのですが、無配がありますし、株価も上がりすぎてますね。仕方ありません。

これからのソシオネクスト

「オートモーティブ」、「データセンター/ネットワーク」及び「スマートデバイス」といった先端分野に加えて、「産業機器」や「IoT&レーダーセンシング」の分野で、グローバルな顧客から地域的なバランスをとりながら、より多くの商談の獲得を目指す。

今後、事業活動を通して、顧客の信頼を獲得し、世界の主要/成長企業のSoC部門となり顧客の成長を支えるとともに、低消費電力技術等を活用して社会の課題解決に貢献するとのこと。また、エンジニアの成長と会社の成長との好循環を実現し、会社の成長による企業価値の向上により株主への還元を図るとのこと。まだまだ成長が期待できそうですね。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

👇👇👇ブログランキングに参加中 👇👇👇
👇押していただけると励みになります 👇

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次