マルハニチロ(株)【1333】を「バリュー投資」の7つの基準で評価してみた

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるマルハニチロ(株)【1333】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿ったマルハニチロ(株)【1333】の評価
 事業規模/財務状況/収益安定性/収益成長性/配当/株価収益率/株価純資産倍率
・マルハニチロ(株)【1333】は割安株なのか

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

マルハニチロ(株)【1333】の基本情報

・設立年月日 1943年3月31日
・上場年月日 2014年4月1日
・業種    水産・農林業
・特色    水産最大手。国内外に強固な流通網持つ。冷食・缶詰など加工食品も大手。畜産商事や化成品も。
・資本金   20,000百万円
・従業員数  (単独)1,661人 (連結)13,117人
・株価    2,370円(2022.5.24)
・単元    100株
・決算    3月末日

主な事業は、漁業、養殖、水産物の輸出入・加工・販売、冷凍食品・レトルト食品・缶詰・練り製品・化成品・飲料の製造・加工・販売、食肉・飼料原料の輸入、食肉製造・加工・販売。世界においしいしあわせをお届けする、「食」のグローバルカンパニーとして国内外で幅広く事業展開されています。

個人的にはニッスイと同様、白身魚タルタルソースやエビとチーズのグラタンなどお弁当用の冷凍食品で馴染みが強いですね。さば缶など魚介類の缶詰のラインナップはかなりの豊富さで、いつもお世話になっております。

ではここからは、マルハニチロ(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

水産・農林業12社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額1277億9800万円(3位)
売上高8667億200万円(1位)
営業利益238億1900万円(2位)
経常利益275億9600万円(2位)
純利益168億9800万円(2位)
営業利益率2.75%(7位)
経常利益率3.18%(8位)
当期利益率1.83%(10位)
株主資本1878億9500万円(2位)
総負債3607億800万円(1位)
総資産5486億300万円(1位)
業績に関する各種項目

売上高、総資産で業界1位。規模の割に利益率が低めで総負債も1位なのがちょっと気になりますが、その他項目は上位であり、事業規模は文句なしのレベルです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信では、マルハニチロ(株)の流動資産は324,304百万円、流動負債は221,544百万円、固定負債は139,162百万円なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.46倍なので基準未達

②は、固定負債139,162百万円 > 純流動資産102,760百万円 なので基準未達となり、

よって、残念ながら①②とも基準未達となります。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

マルハニチロの業績を確認すると、直近10年間しっかり利益を出しており、基準達成です。

年度純利益
2013年3月29億2000万円
2014年3月 37億3000万円
2015年3月72億1900万円
2016年3月40億9700万円
2017年3月154億4600万円
2018年3月161億200万円
2019年3月166億9500万円
2020年3月125億3700万円
2021年3月57億5300万円
2022年3月168億9800万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

マルハニチロのIR情報を確認すると、EPSの最初の3年平均が55.89円、直近の3年平均が222.89円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = 299%であり、基準達成となります。

年度EPS
2013年3月9.73円
2014年3月12.43円最初の3年平均:55.89円
2015年3月145.5円
2016年3月77.83円
2017年3月293.44円
2018年3月305.94円
2019年3月317.23円
2020年3月238.23円
2021年3月109.32円直近の3年平均:222.89円
2022年3月321.12円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

日本水産のIR情報を確認すると、2014年が無配であり、基準未達です。

年度配当金配当利回り
2011年3月4.66円/株
2012年3月4円/株
2013年3月6円/株
2014年3月0円/株0%
2015年3月30円/株1.77%
2016年3月30円/株1.43%
2017年3月45円/株1.34%
2018年3月40円/株1.18%
2019年3月40円/株1.01%
2020年3月40円/株1.77%
2021年3月40円/株1.52%
2022年3月55円/株2.29%
直近10年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は2022年3月をもって廃止され、現在は実施されていません。

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは7.3倍、基準達成です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.73倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も 5.33 で基準達成です。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高業界1位
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+299%
⑤配当×2014年無配
利回り2.29%
⑥株価収益率7.3倍
⑦株価純資産倍率0.73倍
結果まとめ

財務状況、配当の2項目において基準未達となり、残念ながら「マルハニチロ(株)は割安株には該当しない」という結果となりました。直近10年間に関しては、純利益はまずまず安定しており、配当もしっかり出せています。この状態が維持できれば今後も配当も安定して支払われると思われますので、あとは財務状況の改善に期待したいところです。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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