清水建設は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである清水建設(株)【1803】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿った清水建設の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・清水建設は割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

目次

清水建設(株)【1803】の基本情報

・設立年月日 1937年8月24日
・上場年月日 1961年10月
・業種    建設業
・特色    最大手ゼネコンの一角。首都圏、民間建築が主力。環境エネルギーに注力。配当性向40%メド。
・資本金   743.65億円
・従業員数  (単独)10,845人 (連結)19,869人
・株価    899.6円(2022.7.9)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

事業内容は建築・土木等建設工事の請負(総合建設業)。建築、土木、開発、新領域の4つの事業を柱に、事業領域の深化・拡大、グローバル化を加速し、「ゼネコン」の枠にとらわれることなく成長を続けられています。

スーパーゼネコン5社(清水建設、大林組、鹿島建設、大成建設、竹中工務店)の一角で、建築事業では、建設事業、土木事業、海外建設事業を展開、非建設事業では、不動産開発、エンジニアリング、LCV(ライフサイクル・バリュエーション)、フロンティアの4分野で事業を展開しています。

なみ

明治神宮や靖国神社、浅草寺など伝統的な神社・寺院の建築にも携わっておられます。

経営理念

真摯な姿勢と絶えざる革新志向により
社会の期待を超える価値を創造し
持続可能な未来づくりに貢献する

道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を「社是」とし、この考え方を基に、当社が経営活動を通じて果たすべき社会的使命を「経営理念」として定められています。

ではここからは、清水建設(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

建設業100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額6665億1600万円(8位)
売上高1兆9338億円(5位)
営業利益546億4700万円(9位)
経常利益565億4600万円(9位)
純利益490億5700万円(8位)
営業利益率2.8%(82位)
純利益率2.5%(71位)
総資産2兆4480億円(5位)
負債1兆5407億円(4位)
業績に関する各種項目

建設業の中で売上高、総資産とも5位。利益率は低めで純利益率は2.5%の71位、日本を代表する大手ゼネコンの一社です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年3月期の決算短信によると、
流動資産:1兆4538億円
流動負債:1兆860億円
固定負債:4546億4600万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.34倍で基準未達
②も、固定負債4546億円 > 純流動資産3678億円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も高いですね。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

清水建設の業績を確認すると、ここ2年は失速気味ですがそれでも利益はしっかり。全く赤字はなく、基準達成です。

年度純利益
2014年3月 141億9100万円
2015年3月333億9700万円
2016年3月593億2200万円
2017年3月989億4600万円
2018年3月849億7800万円
2019年3月996億6800万円
2020年3月989億7700万円
2021年3月771億7600万円
2022年3月477億6100万円
2023年3月490億5700万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = 69.9%となり、基準達成です。

年度EPS
2014年3月18.09円
2015年3月42.56円3年平均:45.4円
2016年3月75.61円
2017年3月126.11円
2018年3月108.31円
2019年3月127.04円
2020年3月128.31円
2021年3月101.17円
2022年3月64.09円3年平均:77.2円
2023年3月66.29円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は問題なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり配当が出ており問題ありません。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月7円/株1.79%
2011年3月7円/株1.89%
2012年3月7円/株2.11%
2013年3月7円/株2.29%
2014年3月7円/株1.31%
2015年3月8円/株0.98%
2016年3月16円/株1.68%
2017年3月26円/株2.61%
2018年3月26円/株2.73%
2019年3月36円/株3.74%
2020年3月38円/株4.5%
2021年3月30円/株3.35%
2022年3月23円/株3.13%
2023年3月21円/株2.8%
直近10年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は3月末の権利確定で1000株以上で東京木工場製の木製グッズまたは社会貢献活動団体への寄付(1000円)が選べます

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは13.33倍であり、基準達成です。

株価収益率は問題なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.78倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も 10.40で基準達成です。

株価純資産倍率は文句なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1兆9338億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+69.9%
⑤配当利回り2.8%+優待あり
⑥株価収益率13.33倍
⑦株価純資産倍率0.78倍
結果まとめ

財務状況のみが未達となり、

なみ

清水建設(株)は割安株には該当しません!

という結果となりました。

他の項目はしっかりクリアできているのですが、流動資産に対して流動/固定いずれの負債も多いですね。

これからの清水建設

建設事業の枠を超えた不断の自己変革と挑戦、多様なパートナーとの共創を通じて、時代を先取りする価値を創造(スマート イノベーション)し、人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献する。

安定的な収益基盤を有する建設事業の深耕・進化と、非建設事業の収益基盤確立及び成長を支える経営基盤の強化を図り、グローバル展開の加速とESG経営の推進により、シミズグループの企業価値向上を実現していくとのこと。今後に期待ですね。

というわけで現時点では、割安株に該当したのは以下の12社となります。

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアした企業リスト

1. コムシスホールディングス【1721】
2. 積水ハウス【1928】
3. 宝ホールディングス【2531】
4. SUMCO【3436】
5. 東ソー【4042】
6. 日本ガイシ【5333
7. アマダ【6113】
8. 太陽誘電【6976】
9. 日東電工【6988】
10. ヤマハ発動機【7272】
11. 凸版印刷【7911】
12. クレディセゾン【8253】

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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