積水ハウスは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである積水ハウス(株)【1928】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿った積水ハウスの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・積水ハウスは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

積水ハウス(株)【1928】の基本情報

・設立年月日 1960年8月
・上場年月日 1970年8月
・業種    建設業
・特色    ハウスメーカーの雄。戸建てから賃貸住宅、マンション等に展開。国内外で不動産開発も。
・資本金   2,025億円
・従業員数  (単独)14,932人 (連結)29,052人
・株価    2,844円(2023.7.14)
・単元    100株
・決算    1月末日

こんな会社

事業内容は、戸建住宅事業を出発点に、オーナーが保有する土地に戸建住宅や賃貸住宅の建築を請け負う「請負型ビジネス」、賃貸住宅経営をサポートする 「ストック型ビジネス」、土地の取得など投資からスタートする「開発型ビジネス」、海外で住宅事業を展開する「国際ビジネス」の4つをグループ各社と連携し展開されています。

先進の技術による快適で安全安心な住まいを実現するため、研究開発から設計施工・アフターメンテナンス、リフォームまで、一貫して高い品質、サービスを自社グループで行い、賃貸住宅やマンションをはじめ、街づくり、都市開発や国際事業など、よりよい住環境に貢献する事業を行われています。

なみ

世界一の累積建築戸数を誇り、「技術力」「施工力」「顧客基盤」が強みです。

企業理念

根本哲学:人間愛
基本姿勢:真実・信頼
目標:最高の品質と技術
事業の意義:人間性豊かな住まいと環境の創造

企業は人の集団であり、その中の個人夫々が人間愛を実践することで企業発展の原動力となるとし、一人一人が積水ハウスであり、創意を活かし、時代に挑戦することを行動規範とされています。

ではここからは、積水ハウス(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

建設業100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額1兆8785億円(2位)
売上高2兆9288億円(2位)
営業利益2614億8900万円(2位)
経常利益2572億7200万円(2位)
純利益1845億2000万円(2位)
営業利益率8.9%(11位)
当期利益率6.3%(13位)
総資産3兆466億円(2位)
負債1兆3695億円(5位)
業績に関する各種項目

建設業の中で売上高、総資産とも大和ハウス工業に次ぐ2位。利益率も高く、純利益率は6.3%の13位。ハウスメーカーとして国内トップ企業の一社です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年1月期の決算短信によると、
流動資産:2兆938億円
流動負債:1兆446億円
固定負債:2953億4700万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 2.00倍で基準達成
②は、固定負債2953億円 < 純流動資産1兆492億円 で基準達成となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も低く、財務状況は非常にきれいですね。文句なしに基準達成です。

財務状況は文句なし!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

積水ハウスの業績を確認すると、2010年に一度赤字転落していますがそれ以降は黒字であり、特に2017年以降は1000億円を超える利益を安定して出しています。基準達成です。

年度純利益
2014年1月 798億100万円
2015年1月902億2400万円
2016年1月843億200万円
2017年1月1218億5300万円
2018年1月1332億2400万円
2019年1月1285億8200万円
2020年1月1412億5600万円
2021年1月1235億4200万円
2022年1月1539億500万円
2023年1月1845億2000万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = 115.3%となり、基準達成です。

年度EPS
2014年1月118.63円
2015年1月130.91円3年平均:106.1円
2016年1月120.16円
2017年1月175.48円
2018年1月193.06円
2019年1月186.53円
2020年1月205.79円
2021年1月181.18円
2022年1月227.37円3年平均:228.4円
2023年1月276.58円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は文句なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

積水ハウスのIR情報を確認すると、 毎年しっかり配当を出されており問題ありません。連続増配もきっちりできている点も好印象ですね。

年度配当金配当利回り
2010年1月10円/株1.17%
2011年1月21円/株2.63%
2012年1月20円/株2.79%
2013年1月28円/株2.78%
2014年1月43円/株3%
2015年1月50円/株3.28%
2016年1月54円/株2.88%
2017年1月64円/株3.5%
2018年1月77円/株3.85%
2019年1月79円/株4.86%
2020年1月81円/株3.43%
2021年1月84円/株4.16%
2022年1月90円/株3.89%
2023年1月110円/株4.49%
直近10年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は1月末の権利確定で1000株以上保有で毎年10月下旬から11月上旬にかけて5kgの「魚沼産コシヒカリ新米」がもらえます。

配当は文句なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは9.76倍であり、基準達成です。

株価収益率は文句なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは1.15倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も 11.22で基準達成です。

株価純資産倍率は問題なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高2兆9288億円
②財務状況問題なし
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+115.3%
⑤配当利回り4.49%+優待あり
⑥株価収益率9.76倍
⑦株価純資産倍率1.15倍
結果まとめ

全項目で基準達成となり、

なみ

積水ハウス(株)は割安株には該当します!

という結果となりました。

売上、利益は安定している上、この規模の建設業の企業としては負債が少なく、特に財務面が非常にきれいな印象ですね。配当もしっかり増配されており、まさに「バリュー投資」にうってつけの優秀な銘柄といえますね。

これからの積水ハウス

ネット・ゼロ・エネルギー住宅等、付加価値の高い住宅・住環境の普及促進はもとより、「健康」「つながり」「学び」を住宅にインストールするプラットフォームハウス構想の推進や、ホテルや保育園等の非住宅分野を積極的に展開する。また、国際事業のさらなる推進を図る。

主力の戸建住宅事業では、「プラットフォームハウス」等、新たな付加価値を提案するとともに、高品質・高性能な商品戦略に加え、「幸せ」を研究する住生活研究所の研究成果(ソフト)と先進技術(ハード)が融合した新たな付加価値を提案していくとのこと。今後も期待できそうです。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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