花王は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである花王(株)【4452】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿った花王(株)【4452】 の評価
 事業規模/財務状況/収益安定性/収益成長性/配当/株価収益率/株価純資産倍率
・花王(株)【4452】 は割安株なのか

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

花王(株)【4452】 の基本情報

・設立年月日 1940年5月21日
・上場年月日 1949年5月
・業種    化学
・特色    トイレタリー国内首位、化粧品でも大手。原料からの一貫生産。独自の物流・販社システム所有。
・資本金   854億円
・従業員数  (単独)8,483人 (連結)33,235人
・株価    5,730円(2022.7.18)
・単元    100株
・決算    12月末日

花王は、「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」の4つの事業分野で、生活者に向けたコンシューマープロダクツ事業を展開しています。「ケミカル」事業においては、産業界のニーズにきめ細かく対応した製品を幅広く展開しています。

化粧品やスキンケア、ヘアケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック&ホームケアなどの数多くのブランドを保有しており、この世界とそこに住む人々を深く知り、理解することと、人と自然が共に栄える未来のために、人々の期待を超える、よりよい生活を実現する企業になることを目指されています。

「豊かな共生世界の実現」を使命とし、企業ビジョンは「人をよく理解し期待の先いく企業に」。それに向けて「私たちは、志をひとつに熱意をこめて、日々をよりこころ豊かにすることに邁進し、Kirei Life~すべての人と地球にとってより清潔で美しく健やかな暮らし方~を創造します。優れた価値を生みだす革新を通して喜びを分かち合い、すべての命にとって安心で調和のとれた世界を実現します。」と宣言されています。

ではここからは、花王(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

化学215社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆7049億円(4位)
売上高1兆4187億円(8位)
営業利益1435億1000万円(8位)
経常利益1500億200万円(7位)
純利益1096億3600万円(7位)
営業利益率10.1%(69位)
純利益率7.7%(63位)
総資産1兆6851億円(10位)
負債6871億7900万円(11位)
業績に関する各種項目

化学の中で売上高は第8位で総資産は第10位。利益率もまずまずで、営業利益率は10.1%で業界69位、純利益率は7.7%で業界63位。化学メーカーとしてトップの一社であり、事業規模は文句なしです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年12月期の決算短信では、流動資産は782,881百万円、流動負債は432,006百万円、固定負債は255,173百万円なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.81倍で基準未達

②は、固定負債255,173百万円 < 純流動資産350,875百万円 で基準達成となり、

よって、流動資産に対して、流動負債の割合が少しだけ高いですね。惜しくも基準未達です。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、毎年着実に利益を上げられており、全く赤字はありません。基準達成です。

年度純利益
2012年12月527億6500万円
2013年12月 647億6400万円
2014年12月795億9000万円
2015年12月1051億9600万円
2016年12月1265億5100万円
2017年12月1470億1000万円
2018年12月1536億9800万円
2019年12月1482億1300万円
2020年12月1261億4200万円
2021年12月1096億3600万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

IR情報を確認すると、 EPSの最初の3年平均が127.9円、直近の3年平均が226.5円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 108.4% となり、基準達成です。

年度EPS
2012年12月101.12円
2013年12月126.03円 3年平均:127.9円
2014年12月156.46円
2015年12月209.82円
2016年12月253.43円
2017年12月298.3円
2018年12月314.25円
2019年12月306.7円
2020年12月262.29円3年平均:266.5円
2021年12月230.59円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、きっちり配当が出てますね。基準達成です。毎年きっちりの33期連続増配、素晴らしいです。

年度配当金配当利回り
2009年3月56円/株2.92%
2010年3月57円/株2.41%
2011年3月58円/株2.8%
2012年3月60円/株2.76%
2012年12月62円/株2.76%
2013年12月64円/株1.93%
2014年12月70円/株1.47%
2015年12月80円/株1.28%
2016年12月94円/株1.7%
2017年12月110円/株1.44%
2018年12月120円/株1.47%
2019年12月130円/株1.44%
2020年12月140円/株1.76%
2021年12月144円/株2.39%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは23.21倍であり、基準未達です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは2.78倍であり、①のPBRは基準未達です。

②のPER × PBR も64.52で基準未達です。

これはもう、株価が高いってことですね。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模 売上高1兆4187億円
②財務状況×流動負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+108.4%
⑤配当利回り2.39%
⑥株価収益率×23.21倍
⑦株価純資産倍率×2.78倍
結果まとめ

財務状況と株価収益率、株価純資産倍率の3項目で基準未達となり、「花王(株)は割安株に該当しない」という結果となりました。流動資産に対して流動負債の割合が少し高いことと、既に株価が上がりすぎてます。

盤石な収益性と33期連続増配で有名な花王ですし、やはり人気銘柄。割安株という観点ではさすがにもう厳しいですね。

というわけで現時点では、「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアしているのは、コムシスホールディングス【1721】と積水ハウス【1928】、宝ホールディングス【2531】、SUMCO【3436】、東ソー【4042】の5社となりました。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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