アステラス製薬は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるアステラス製薬(株)【4503】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったアステラス製薬の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・アステラス製薬は割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

アステラス製薬(株)【4503】 の基本情報

・設立年月日 1939年3月20日
・上場年月日 1949年5月
・業種    医薬品
・特色    医薬品国内2位。開発技術起点の研究開発体制。前立腺がん薬が柱。遺伝子・細胞治療技術育成。
・資本金   1030億円
・従業員数  (単独)4,867人 (連結)14,484人
・株価    2,225円(2023.9.17)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

日本のみならず世界の医薬品市場で充分な競争力を有する新しい会社を創生するという考え方のもと、山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して2005年4月に誕生した医療用医薬品を中核事業とするグローバル製薬企業です。

主要製品は、前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジや過活動膀胱(OAB)治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガでこれらで売上の約半分を占め、急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタや尿路上皮がん治療剤PADCEV、腎性貧血治療剤エベレンゾといった今後の成長が期待できる製品なども好調なようです。

なみ

「アステラス」という名称は、「星」を意味する、ラテン語の「stella」、ギリシャ語の「aster」、英語の「stellar」によって「大志の星 aspired stars」「先進の星 advanced stars」を表現しているんだそう。

経営理念(存在意義)

先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する

生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。
新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。
高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。
世界の人々の健やかな生活に応えていくために。
世界で輝き続ける私たちであるために。

変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えることを目指されています。

ではここからは、アステラス製薬(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

医薬品72社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額3兆9890億円(4位)
売上高1兆5186億円(3位)
営業利益1330億2900万円(6位)
経常利益1323億6100万円(6位)
純利益987億1400万円(7位)
営業利益率8.8%(25位)
純利益率6.5%(31位)
総資産2兆7979億円(3位)
負債1兆2195億円(2位)
業績に関する各種項目

医薬品の中で売上高、総資産とも3位。利益率も高く、純利益率は9.6%の7位。医薬品メーカーとして武田薬品に続く最大手の一社です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年3月期の決算短信によると、
流動資産:1兆499億円
流動負債:7260億3400万円
固定負債:2225億3000万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.45倍で基準未達
②は、固定負債2225億円 < 純流動資産3238億円 で基準達成となり、
流動資産に対して流動負債の割合が高いですね。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、毎年きっちり利益を上げられており、赤字はありません。というわけで基準達成です。

年度純利益
2014年3月908億7400万円
2015年3月1358億5600万円
2016年3月1936億8700万円
2017年3月2187億100万円
2018年3月1646億7900万円
2019年3月2222億6500万円
2020年3月1954億1100万円
2021年3月1205億8900万円
2022年3月1240億8600万円
2023年3月987億1400万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = -2.8%となり、基準未達です。

年度EPS
2014年3月40.45円
2015年3月61.5円3年平均:63.9円
2016年3月89.75円
2017年3月103.69円
2018年3月81.11円
2019年3月115.05円
2020年3月104.15円
2021年3月64.93円
2022年3月67.08円3年平均:62.1円
2023年3月54.24円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性はNG!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、きっちり配当が出てますね。基準達成です。ここ10年は連続増配である点も素晴らしいです。

年度配当金配当利回り
2010年3月25円/株3.69%
2011年3月25円/株4.06%
2012年3月25円/株3.68%
2013年3月26円/株2.57%
2014年3月27円/株2.21%
2015年3月30円/株1.52%
2016年3月32円/株2.14%
2017年3月34円/株2.32%
2018年3月36円/株2.23%
2019年3月38円/株2.29%
2020年3月40円/株2.39%
2021年3月42円/株2.47%
2022年3月50円/株2.62%
2023年3月60円/株3.19%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は文句なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは19.57倍であり、基準未達です。

株価収益率はNG!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは2.53倍であり、①のPBRは基準未達です。

②のPER × PBR は49.51で基準未達です。ちょっと高すぎますね。

株価純資産倍率はNG!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模 売上高1兆5186億円
②財務状況流動負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性×-2.8%
⑤配当利回り3.19%
⑥株価収益率19.57倍
⑦株価純資産倍率×2.53倍
結果まとめ

財務状況と収益成長性、株価収益率、株価純資産倍率の4項目で基準未達となり、

なみ

アステラス製薬(株)は割安株には該当しません!

という結果となりました。

流動資産に対して流動負債の割合が高く、成長性が今一つ、株価も高すぎますね。仕方ありません。

これからのアステラス製薬

社会のサステナビリティへの貢献、その結果としてアステラスのサステナビリティに寄与する戦略を策定することで、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていく。

アステラス製薬の目下の経営課題は、最大の主力商品である前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジの特許切れ。 それ以外の重点戦略製品の売り上げを高めていくことと、医薬品の枠を超えたソリューションビジネス「Rx+」事業などの新たなビジネスモデルへの変革を今後しっかり進めていく必要がありそうです。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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