ホンダは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである本田技研工業(株)【7267】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿った本田技研工業の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・本田技研工業は割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

本田技研工業(株)【7267】 の基本情報

・設立年月日 1948年9月24日
・上場年月日 1957年12月
・業種    輸送用機器
・特色    4輪世界7位で北米が収益源。2輪は世界首位。環境対応を強化。40年までに脱エンジン目標。
・資本金   860億円
・従業員数  (単独)33,065人 (連結)197,039人
・株価    1,752円(2024.2.18)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

世界的な輸送機器メーカーで、二輪車(オートバイ)、四輪車(自動車)およびライフクリエーション事業(汎用製品:耕耘機・芝刈機・除雪機・発電機・船外機)を主要事業としています。

新規事業としてHondaJet(ホンダジェット)と呼ばれる小型ジェット機及びターボファン式ジェットエンジンの開発・生産、二足歩行ロボット「ASIMO」に代表される各種ロボティクス機器の研究開発、風力発電施設による売電事業なども展開しています。

なみ

北米では高級車ブランドの”Acura”を展開し、大きなシェアを占めています。

基本理念

「自立」「平等」「信頼」からなる「人間尊重」

「買う喜び」「売る喜び」「創る喜び」からなる「三つの喜び」

この理念に加え、「わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。」という社是で構成されるHondaフィロソフィーに基づき、「存在を期待される企業」となることを目指されています。

ではここからは、本田技研工業(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

輸送用機器94社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額8兆4967億円(2位)
売上高16兆9077億円(2位)
純利益6514億1600万円(2位)
純利益率3.9%(31位)
総資産27兆4297億円(2位)
業績に関する各種項目

輸送用機器の中で売上高、総資産とも2位。利益率もまずまず高く、純利益率は3.9%の31位、トヨタに次ぐ国内第2位の自動車メーカーです。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年3月期の決算短信によると、
流動資産:9兆5783億円
流動負債:6兆6521億円
固定負債:6兆5156億円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.44倍で基準未達
②は、固定負債6兆5156億円 > 純流動資産2兆9262億円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も高く、基準未達です。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、2009年に赤字がありますが、その後はしっかり利益を上げられており、問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2014年3月6247億300万円
2015年3月5094億3500万円
2016年3月3445億3100万円
2017年3月6165億6900万円
2018年3月1兆593億円
2019年3月6103億1600万円
2020年3月4557億4600万円
2021年3月6574億2500万円
2022年3月7070億6700万円
2023年3月6514億1600万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = +43.3%となり、基準達成です。

年度EPS
2014年3月115.54円
2015年3月94.22円3年平均:91.2円
2016年3月63.72円
2017年3月114.03円
2018年3月196.93円
2019年3月115.33円
2020年3月86.71円
2021年3月126.92円
2022年3月137.03円3年平均:130.7円
2023年3月128.01円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は問題なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり配当が出ており問題ありません。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月12.67円/株1.15%
2011年3月18円/株1.73%
2012年3月20円/株1.91%
2013年3月25.33円/株2.14%
2014年3月27.33円/株2.26%
2015年3月29.33円/株2.25%
2016年3月29.33円/株2.85%
2017年3月30.67円/株2.75%
2018年3月33.33円/株2.73%
2019年3月37円/株3.71%
2020年3月37.33円/株4.61%
2021年3月36.67円/株3.31%
2022年3月40円/株3.44%
2023年3月40円/株3.42%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は3月末の権利確定で100株以上保有でカレンダーが、1年以上保有すると抽選で鈴鹿サーキットでのレースやEnjoy Hondaの招待券がもらえます。さらに3年以上保有なら抽選で車の工場やHondaJetの見学会に参加できます。

配当は文句なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは8.98倍であり、基準達成です。

株価収益率は文句なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.70倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も6.29で基準達成です。

株価純資産倍率は文句なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高16.9兆円
②財務状況×流動/固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+43.3%
⑤配当利回り3.42%
⑥株価収益率8.98倍
⑦株価純資産倍率0.70倍
結果まとめ

財務状況のみが基準未達となり、

なみ

本田技研工業(株)は割安株に該当しません!

という結果となりました。

流動資産に対して流動/固定負債の割合が高いですね。他の項目はしっかりクリアできているのですが仕方ありません。

これからの本田技研工業

四輪事業はカーボンフリーを達成するため、「先進国全体でのEV、FCV(燃料電池自動車)の販売比率を2030年に40%、2035年には80%」、そして「2040年には、グローバルで100%」をめざす。

二輪事業についても、ICE(内燃機関)の進化と電動化で2040年代にカーボンフリー製品100%をめざす。

ホンダでは、自動車業界が今後、電動化、安全運転支援技術、コネクテッドなどの技術革新への対応が企業の競争力を左右すると考え、二輪、四輪、パワープロダクツの各事業でこれらの次世代技術を搭載した製品・サービスの開発、バリューチェーンを含めた早期の事業性の確立に取り組んでいくとのこと。

さらに、Hondaは「世界最大のエンジンメーカー」という側面を持っているからこそ、脱炭素は成し遂げなければならない大きな使命と位置づけ、「2050年にカーボンニュートラルを実現する」という大きな目標を掲げ、取り組みを始められています。また、モビリティーのもう一つの大きな課題である「事故に遭わない社会の実現」を目指し、二輪と四輪を手がけるHondaだからこそ、道を使うすべての人が安心して移動できる 社会の実現を目指されるそうです。技術のHondaの今後に期待ですね。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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