アサヒグループHDは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるアサヒグループホールディングス(株)【2502】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったアサヒグループホールディングスの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・アサヒグループホールディングスは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

アサヒグループホールディングス(株)【2502】 の基本情報

・設立年月日 1949年9月1日
・上場年月日 1949年10月
・業種    食料品
・特色    ビール類国内シェア首位級。総合酒類・飲料メーカー。2012年にカルピスを買収。欧州に進出。
・資本金   2202億円
・従業員数  (単独)164人 (連結)29,920人
・株価    5,614円(2023.7.30)
・単元    100株
・決算    12月末日

こんな会社

中核事業であるアサヒビール国内酒類事業をはじめ、飲料事業・食品薬品事業、海外事業などを展開されています。

酒類事業については、アサヒビール株式会社が中核企業とし、ビール類、ビール類以外の酒類及びアルコールテイスト飲料を製造・販売しています。ニッカウヰスキーなどもグループ会社であり、各カテゴリーにおいて幅広い商品ラインアップを提供しています。

なみ

アサヒはやっぱりスーパードライですね。私も大好きなビールの一つです。

Our Mission

期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造

Our Visionには「高付加価値ブランドを核として成長する”グローカルな価値創造企業”を目指す」を掲げ、挑戦と革新、最高の品質、感動の共有を価値観としてミッションを果たし、ビジョンの実現を目指されています。

ではここからは、アサヒグループホールディングス(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

食料品100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆8445億円(3位)
売上高2兆5111億円(2位)
営業利益2170億4800万円(2位)
経常利益2059億9200万円(2位)
純利益1515億5500万円(2位)
営業利益率8.6%(13位)
純利益率6.0%(16位)
総資産4兆9088億円(2位)
負債2兆7982億円(2位)
業績に関する各種項目

食料品の中で売上高、総資産とも2位の最大手の一社。利益率は高めで、純利益率は6.0%の16位。ビール会社に限ってはサントリーに続く2番手です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2022年12月期の決算短信によると、
流動資産:7375億2900万円
流動負債:1兆2659億円
固定負債:1兆5014億円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 0.58倍で基準未達
②も、固定負債1兆5014億円 > 純流動資産-5293億円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合もかなり高いですね。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

アサヒグループHDの業績を確認すると、全く赤字はなく毎年きっちり利益を上げられています。基準達成です。

年度純利益
2013年12月 617億4900万円
2014年12月691億1800万円
2015年12月757億7000万円
2016年12月892億2100万円
2017年12月1410億300万円
2018年12月1510億7700万円
2019年12月1422億700万円
2020年12月928億2600万円
2021年12月1535億円
2022年12月1515億5500万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = 78.5%となり、基準達成です。

年度EPS
2013年12月135.73円
2014年12月148.92円3年平均:149.8円
2015年12月164.82円
2016年12月194.75円
2017年12月307.78円
2018年12月329.8円
2019年12月310.44円
2020年12月196.52円
2021年12月302.92円3年平均:266.2円
2022年12月299.1円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は問題なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

アサヒグループHDのIR情報を確認すると、 毎年しっかり配当を出されており、基準達成です。連続増配もされていて素晴らしいですね。

年度配当金配当利回り
2009年12月21円/株1.23%
2010年12月23円/株1.46%
2011年12月25円/株1.48%
2012年12月28円/株1.52%
2013年12月43円/株1.45%
2014年12月45円/株1.2%
2015年12月50円/株1.32%
2016年12月54円/株1.46%
2017年12月75円/株1.34%
2018年12月99円/株2.32%
2019年12月100円/株2.01%
2020年12月106円/株2.5%
2021年12月109円/株2.44%
2022年12月113円/株2.74%
直近10年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は12月末の権利確定で100株以上で1000円相当、500株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当の優待品等がもらえます。選択肢としては、①株主限定プレミアムビール、②酒類商品詰め合わせ、③清涼飲料水・食品詰め合わせ、④環境保全活動への寄附、⑤災害支援活動への寄附の5つから選べます。100株保有なら実質0.2%の配当がプラスされる感じですね。株主限定プレミアムビールは非常に魅力的です。

株主限定プレミアムビール
酒類商品詰め合わせ
清涼飲料水・食品詰め合わせ

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは18.06倍であり、基準未達です。

株価収益率はNG!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは1.35倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR は24.38で基準未達です。

株価純資産倍率はNG!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高2兆5111億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+77.7%
⑤配当利回り2.74%+優待あり
⑥株価収益率18.06倍
⑦株価純資産倍率1.35倍
PER×PBRがNG
結果まとめ

財務状況と株価収益率、株価純資産倍率の3項目で基準未達となり、

なみ

アサヒグループホールディングス(株)は割安株には該当しません!

という結果となりました。

流動資産に対して流動/固定負債が多く、株価もちょっと上がりすぎてますね。スーパードライは好きですし、優待品のプレミアムビールも非常に魅力的なんですが、やはり負債の大きさは気になります。投資対象としてはなかなか厳しいですね。

これからのアサヒグループホールディングス

おいしさと楽しさで“変化するWell-being”に応え、持続可能な社会の実現に貢献する。

ビールを中心とした既存事業の成長と新規領域の拡大を目指し、既存地域でのプレミアム化とグローバルブランドによる成長、展開エリアを拡大するとともに、健康志向などを捉えた周辺領域での成長、ケイパビリティを活かした新規事業の創出・育成を進めるとのこと。今後に期待ですね。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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