双日(株)【2768】を「バリュー投資」の7つの基準で評価してみた

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである双日(株)【2768】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿った双日(株)【2768】 の評価
 事業規模/財務状況/収益安定性/収益成長性/配当/株価収益率/株価純資産倍率
・双日(株)【2768】 は割安株なのか

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

双日(株)【2768】 の基本情報

・設立年月日 2003年4月1日
・上場年月日 2003年4月1日
・業種    卸売業
・特色    総合商社。2003年に日商岩井とニチメンが統合。自動車、航空、肥料に強み。持分で鉄鋼、LNG。
・資本金   1,603億円
・従業員数  (単独)2,558人 (連結)20,673人
・株価    2,024円(2022.6.18)
・単元    100株
・決算    3月末日

双日株式会社は、それぞれ長い歴史を持つニチメン株式会社、日商岩井株式会社をルーツに持つ総合商社で、自動車、航空産業・交通プロジェクト、インフラ・ヘルスケア、金属・資源・リサイクル、化学、生活産業・アグリビジネス、リテール・コンシューマーサービスの7つの本部体制で、国内外での多様な製品の製造・販売や輸出入、サービスの提供、各種事業投資などをグローバルに多角的に行っています。

「中期経営計画2023」では、2030年の目指す姿として「事業や人材を創造し続ける総合商社」を掲げています。総合商社としての使命と考える、必要なモノ・サービスを必要なところに届けつつ、「マーケットニーズや社会課題に応える事業や人といった価値を創造し続けることにより、企業価値の向上を実現する」ことを目指すとのことです。

双日の強みは航空産業。航空機の取扱い実績が900機以上あり、国内シェアNo.1、ビジネスジェット産業からリース・パーツアウト事業も手掛けており、航空産業を幅広くカバーしています。

ではここからは、双日(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

卸売業323社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額4671億9800万円(9位)
売上高2兆1007億円(11位)
営業利益-(-位)
経常利益1172億9500万円(7位)
純利益823億3200万円(7位)
営業利益率-%(-位)
純利益率3.9%(79位)
総資産2兆6616億円(7位)
負債1兆8978億円(7位)
業績に関する各種項目

卸売業の中で売上高は第11位。総資産も第7位で日経225企業の卸売業として5大商社に続くポジション、利益率は低めで営業利益率は3.9%で業界79位ながら、事業規模は文句なしのレベルです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信では、 双日の流動資産は1,394,220百万円、流動負債は897,627百万円、固定負債は1,000,174百万円なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.55倍で基準未達

②は、固定負債1,000,174百万円 > 純流動資産496,593百万円 で基準未達となり、

よって、①②ともNGであり、基準未達です。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

双日の業績を確認すると、2012年3月は赤字でしたが、2013年からは赤字はなく基準達成です。利益の額もまずまず安定感がありますね。

年度純利益
2013年3月134億4800万円
2014年3月 272億5000万円
2015年3月330億7500万円
2016年3月365億2600万円
2017年3月407億6000万円
2018年3月568億4200万円
2019年3月704億1900万円
2020年3月608億2100万円
2021年3月270億100万円
2022年3月823億3200万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

双日のIR情報を確認すると、EPSの最初の3年平均が98.3円、直近の3年平均が236.6円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 140.7%であり、基準達成です。

年度EPS
2013年3月53.73円
2014年3月108.91円最初の3年平均:98.3円
2015年3月132.19円
2016年3月145.99円
2017年3月162.91円
2018年3月227.19円
2019年3月281.71円
2020年3月244.53円
2021年3月112.53円直近の3年平均:236.6円
2022年3月352.65円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

双日のIR情報を確認すると、 毎年しっかり配当を出されており、基準達成です。毎年ではないですが増配もされており、利回りもなかなか高いですね。

年度配当金配当利回り
2010年3月12.5円/株1.38%
2011年3月15円/株1.81%
2012年3月15円/株2.03%
2013年3月15円/株2.07%
2014年3月20円/株2.27%
2015年3月30円/株2.99%
2016年3月40円/株3.46%
2017年3月40円/株2.87%
2018年3月55円/株3.23%
2019年3月85円/株4.36%
2020年3月85円/株6.69%
2021年3月50円/株3.21%
2022年3月106円/株5.26%
直近10年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は実施していません。

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは5.50倍であり、基準達成です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.64倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も3.52で基準達成です。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高業界11位
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+140.7%
⑤配当利回り5.26%
⑥株価収益率5.50倍
⑦株価純資産倍率0.64倍
結果まとめ

財務状況の1項目のみ基準未達で、残念ながら基準未達です。「 双日(株)は割安株には該当しない」という結果となりました。卸売業としては5大商社に次ぐポジションの一社であり、収益面はしっかり成長していますし、配当の高さも魅力ですが、流動/固定負債の多さは気がかりですね。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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