住友大阪セメントは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである住友大阪セメント(株)【5232】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿った住友大阪セメント(株)【5232】 の評価
 事業規模/財務状況/収益安定性/収益成長性/配当/株価収益率/株価純資産倍率
・住友大阪セメント(株)【5232】 は割安株なのか

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

住友大阪セメント(株)【5232】 の基本情報

・設立年月日 1907年11月29日
・上場年月日 1949年5月
・業種    ガラス・土石製品
・特色    住友系。国内シェア3位。廃棄物再資源化や売電で実績。半導体製造装置用材料や光電子を育成。
・資本金   416億円
・従業員数  (単独)1,232人 (連結)3,068人
・株価    3,545円(2022.8.11)
・単元    100株
・決算    3月末日

住友大阪セメントは、創業より代替品のないセメント製造事業を主軸に100年以上もの間、日本の社会インフラを支えています。国内販売シェアは第3位で、近年ではセメント事業から派生した鉱産品事業、建材事業、独自のオプトエレクトロニクスやナノテクノロジーを活かした光電子事業、新材料事業など多様な事業展開に加え、セメント製造における産業廃棄物・副産物の積極的な受け入れ・再資源化など、環境保全・循環型社会の形成にも貢献してます。

企業理念は「私たちは、地球環境に配慮し、たゆまない技術開発と多様な事業活動を通じて、豊かな社会の維持・発展に貢献する企業グループを目指します。」であり、基礎資材を安定供給する企業グループとして社会に貢献してすることを目指されています。

ではここからは、住友大阪セメント(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

ガラス・土石製品59社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額1225億9400万円(11位)
売上高1842億900万円(10位)
営業利益68億7800万円(18位)
経常利益98億3400万円(15位)
純利益96億7400万円(11位)
営業利益率3.7%(39位)
純利益率5.3%(34位)
総資産3311億700万円(9位)
負債1279億3400万円(9位)
業績に関する各種項目

ガラス・土石製品の中で売上高は10位、総資産は9位。利益率は低く、純利益率は5.3%の34位。セメントメーカーとしては第3位の大手の一社であり、事業規模は文句なしです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信によると、
流動資産:877億5600万円
流動負債:754億7900万円
固定負債:524億5400万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.16倍で基準未達

②も、固定負債524億5400万円 > 純流動資産122億7700万円 で基準未達となり、

よって、流動資産に対して流動/固定負債いずれの割合も高く、基準未達です。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、2010年に一度だけ赤字がありますが、ここ10年は赤字はなくしっかり利益を上げられています。問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2013年3月74億6000万円
2014年3月 133億3100万円
2015年3月133億3700万円
2016年3月161億1000万円
2017年3月162億1000万円
2018年3月146億5900万円
2019年3月77億9900万円
2020年3月109億2200万円
2021年3月117億1900万円
2022年3月96億7400万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

IR情報を確認すると、EPSの最初の3年平均が271.8円、直近の3年平均が283.5円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 4.3%となり、基準未達です。

年度EPS
2013年3月174.53円
2014年3月320.3円 3年平均:271.8円
2015年3月320.53円
2016年3月394.28円
2017年3月399.34円
2018年3月361.2円
2019年3月199.14円
2020年3月283.18円
2021年3月304.54円3年平均:283.5円
2022年3月262.76円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、配当はしっかり出ています。ゆっくりですが増配もしていますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月40円/株2.47%
2011年3月40円/株1.66%
2012年3月40円/株1.66%
2013年3月50円/株1.82%
2014年3月50円/株1.17%
2015年3月65円/株1.76%
2016年3月80円/株1.81%
2017年3月100円/株2.16%
2018年3月110円/株2.33%
2019年3月110円/株2.52%
2020年3月120円/株3.7%
2021年3月120円/株3.4%
2022年3月120円/株3.57%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは17.93倍であり、基準未達です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.63倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も11.30で基準達成です。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1842億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+4.3%
⑤配当利回り3.57%
⑥株価収益率17.93倍
⑦株価純資産倍率0.63倍
結果まとめ

財務状況と収益安定性、株価収益率の3項目で基準未達となり、「住友大阪セメント(株)は割安株に該当しない」という結果となりました。株価はともかく、流動資産に対して流動/固定負債が多く、収益成長性が低い点が厳しいですね。

同業の太平洋セメントや三菱マテリアルが海外展開を加速する中、業界一の堅実派と言われる住友大阪セメントは国内市場への依存度が高く、今回の評価でもEPSの成長性がほとんど見られておらず、成長に向けた次の一手が望まれています。

海外展開に加え、セメント関連事業である鉱産品事業、建材事業に加え、独自の技術を活かした光電子事業、新材料事業といった高機能品事業分野においても事業展開を行い新たな可能性を追求し、セメント関連事業と高機能品事業の両分野で安定的に成長し続ける企業グループを目指すとのことであり、今後の成長に注目です。

というわけで現時点では、

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアしているのは、

 ・コムシスホールディングス【1721】

 積水ハウス【1928】

 ・宝ホールディングス【2531】

 ・SUMCO【3436】

 ・東ソー【4042】

の5社です。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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