クボタは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである(株)クボタ【6326】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったクボタの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・クボタは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

(株)クボタ【6326】 の基本情報

・設立年月日 1930年12月22日
・上場年月日 1949年5月
・業種    機械
・特色    農業機械、鋳鉄管とも国内トップ。建機、エンジンも主力。環境プラントは民需、海外を強化。
・資本金   841億円
・従業員数  (単独)14,500人 (連結)52,199人
・株価    2,066円(2023.12.7)
・単元    100株
・決算    12月末日

こんな会社

生活に欠かせない食料・水・環境の領域において、多彩な製品・技術・サービスによって人々の食を支える農業ソリューション、安全な水を届け再生する水環境ソリューション、快適な生活や産業を支える環境ソリューションと幅広く事業を展開しています。

現場の声に徹底的に耳を傾け、顧客の真のニーズを形にする現場主義を大切にしながら、地球規模の社会課題の解決に取り組んでいます。米一粒、水一滴から社会・産業の基盤まで、人々のくらしを支えています。

なみ

実際に製品を使う人の目線に立ち、その立場になって考え抜く現場主義を源流とした問題解決力を自社の強みとしています。

ブランドステートメント

For Earth,For Life

美しい地球環境を守りながら、人々の豊かな暮らしをこれからも支えていくことを約束しており、食料・水・環境を一体のものとして捉え、その課題解決に貢献することをミッションとされています。

ではここからは、(株)クボタに対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

機械100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆4325億円(6位)
売上高2兆6787億円(4位)
営業利益2189億4200万円(3位)
純利益1561億8200万円(3位)
営業利益率8.2%(44位)
純利益率5.8%(48位)
総資産5兆4381億円(2位)
負債3兆136億円(2位)
業績に関する各種項目

機械の中で売上高は4位、総資産は2位。利益率は中位で、純利益率は5.8%の48位。農業機械の国内トップ企業です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2022年12月期の決算短信によると、
流動資産:2兆2877億円
流動負債:1兆5835億円
固定負債:1兆789億円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.44倍で基準未達
②は、固定負債1兆789億円 > 純流動資産7042億円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も高く、残念ながら基準未達です。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、毎年しっかり利益を上げられています。基準達成です。

年度純利益
2014年3月1326億6600万円
2015年3月1395億3400万円
2015年12月1101億700万円
2016年12月1324億8500万円
2017年12月1341億6000万円
2018年12月1385億9500万円
2019年12月1490億6100万円
2020年12月1285億2400万円
2021年12月1756億3700万円
2022年12月1564億7200万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = +25.0%となり、惜しくも基準未達です。

年度EPS
2014年3月105.74円
2015年3月111.68円3年平均:102.0円
2015年12月88.47円
2016年12月106.58円
2017年12月108.46円
2018年12月112.44円
2019年12月121.6円
2020年12月105.85円
2021年12月145.52円3年平均:127.5円
2022年12月131.06円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性はNG!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり配当が出ています。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月12円/株1.41%
2011年3月14円/株1.79%
2012年3月15円/株1.89%
2013年3月17円/株1.27%
2014年3月28円/株2.05%
2015年3月28円/株1.47%
2015年12月28円/株1.48%
2016年12月30円/株1.8%
2017年12月32円/株1.45%
2018年12月34円/株2.18%
2019年12月36円/株2.09%
2020年12月36円/株1.6%
2021年12月42円/株1.64%
2022年12月44円/株2.42%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは11.93倍であり、基準達成です。

株価収益率は問題なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは1.11倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR も13.24で基準達成です。

株価純資産倍率は問題なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高2兆6787億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+25.0%
⑤配当利回り2.2%
⑥株価収益率11.93倍
⑦株価純資産倍率1.11倍
結果まとめ

財務状況のみが基準未達となり、

なみ

(株)クボタは割安株に該当しません!

という結果となりました。

流動資産に対して流動/固定負債の割合がかなり高いですね。その他項目はしっかりクリアできているのですが、仕方なしです。

これからのクボタ

食料の生産性・安全性を高めるソリューション、水資源・廃棄物の循環を促進するソリューション、都市環境・生活環境を向上させるソリューションを通じて持続可能な社会へ最大限の貢献をすることにより、長期にわたる持続的発展を目指す。

「製品・事業ポートフォリオの見直し」、「経営体制(フォーメーション)の改革」、「バックオフィス機能の充実」、「オペレーション(業務)の変革」に取組むことでリソースを確保し、長期ビジョンGMB2030の土台づくりを進めるとのこと。今後の事業拡大に期待ですね。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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