富士通は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである富士通(株)【6702】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿った富士通の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・富士通は割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

富士通(株)【6702】 の基本情報

・設立年月日 1935年6月20日
・上場年月日 1949年5月
・業種    電気機器
・特色    ITサービス国内首位。官公庁・金融・流通向け多い。コンサル機能を強化し、DX関連に注力。
・資本金   3,246億円
・従業員数  (単独)34,430人 (連結)124,216人
・株価    20,885円(2023.12.24)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

日本の総合エレクトロニクスメーカーであり、総合ITベンダー。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っています。

理化学研究所と共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、計算速度のランキングで世界首位を獲得し、「非接触型手のひら静脈認証」などの世界初の商品を開発するなど、高い商品力を誇ります。また、環境保全にも積極的であり、CO2排出を減少させる技術の利用において最も優れているITベンダーのランキングで、2年連続で世界首位を獲得しています。

なみ

大病院向けの医療情報システムにも強く、電子カルテや会計システムのシェアは業界ナンバーワンなんだそう。

パーパス

イノベーションによって社会に信頼をもたらし 世界をより持続可能にしていく

大切にする価値観に「挑戦」「信頼」「共感」を掲げ、多様な価値を信頼でつなぎ、変化に対応するしなやかさをもたらすことで、誰もが夢に向かって前進できるサステナブルな世界をつくることを目指されています。

ではここからは、富士通(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

電気機器100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額3兆9356億円(9位)
売上高3兆7137億円(6位)
純利益2151億8200万円(8位)
純利益率5.8%(46位)
総資産3兆2624億円(9位)
業績に関する各種項目

電気機器の中で売上高は6位で、総資産は9位。利益率は中位で、純利益率は5.8%の46位。ITサービスの国内首位です。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年3月期の決算短信によると、
流動資産:1兆9178億円
流動負債:1兆2764億円
固定負債:2523億円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.50倍で基準未達
②は、固定負債2523億円 < 純流動資産6414億円 で基準達成となり、
流動資産に対して流動負債の割合が高く、基準未達です。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、2013年に赤字があるものの、直近10年はしっかり利益を上げられており、問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2014年3月1132億1500万円
2015年3月1400億2400万円
2016年3月867億6300万円
2017年3月884億8900万円
2018年3月1693億4000万円
2019年3月1045億6200万円
2020年3月1600億4200万円
2021年3月2027億円
2022年3月1826億9100万円
2023年3月2151億8200万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = +85.3%となり、基準達成です。

年度EPS
2014年3月547.14円
2015年3月676.76円3年平均:547.8円
2016年3月419.37円
2017年3月428.33円
2018年3月825.32円
2019年3月512.5円
2020年3月791.2円
2021年3月1013.78円
2022年3月924.21円3年平均:1015.2円
2023年3月1107.63円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は問題なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、利回りは低めながら毎年しっかり配当が出ています。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月80円/株1.31%
2011年3月100円/株2.13%
2012年3月100円/株2.29%
2013年3月50円/株1.29%
2014年3月40円/株0.64%
2015年3月80円/株0.98%
2016年3月80円/株1.92%
2017年3月90円/株1.32%
2018年3月110円/株1.68%
2019年3月150円/株1.88%
2020年3月180円/株1.85%
2021年3月200円/株1.25%
2022年3月220円/株1.19%
2023年3月240円/株1.35%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは18.91倍であり、基準未達です。

株価収益率はNG!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは2.36倍であり、①のPBRは基準未達です。

②のPER × PBR は44.63も基準未達です。ちょっと株価が高いですね。

株価純資産倍率はNG!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高3兆7137億円
②財務状況流動負債多い
③収益安定性問題なし
④収益成長性+85.3%
⑤配当利回り1.35%
⑥株価収益率18.91倍
⑦株価純資産倍率×2.36倍
結果まとめ

財務状況と株価収益率、株価純資産倍率の3項目で基準未達となり、

なみ

富士通(株)は割安株に該当しません!

という結果となりました。

流動資産に対して流動の負債の割合が若干高く、株価も高いということで仕方なしです。

これからの富士通

顧客の事業の変革や成長に貢献する事業領域を「For Growth」と定め、これを成長分野と位置付けて規模と収益性の両方を伸ばすことを狙う。その一方で、顧客のIT基盤の安定稼働への貢献と品質向上に取り組む領域を「For Stability」と定め、一層の効率化を推し進めて利益率を高める。

さらに、「自らの変革」として、顧客のDXのパートナーとなるべく、当社グループ自身のDXのため、人員、体制の強化も含めた社内変革を進めるとのこと。グループのもつ高い総合力を強化していくことで、今後さらなる成長が期待できそうですね。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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