レーザーテックは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるレーザーテック(株)【6920】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったレーザーテックの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・レーザーテックは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

レーザーテック(株)【6920】 の基本情報

・設立年月日 1962年8月13日
・上場年月日 1990年12月25日
・業種    電気機器
・特色    先端半導体向けマスク欠陥検査装置が柱。EUV光源品は独占。マスクブランクス検査装置も。
・資本金   9億円
・従業員数  (単独)425人 (連結)859人
・株価    26,875円(2023.10.15)
・単元    100株
・決算    6月末日

こんな会社

日本の半導体関連装置製造業者。半導体マスク欠陥検査装置を中核とし、半導体関連装置、エネルギー・環境関連装置、FPD関連装置およびレーザー顕微鏡の開発・製造を行っています。

グローバルニッチトップ戦略の下、売上の10%を研究開発に投じ、全従業員の6割強がエンジニアという研究開発にウェイトを置いた経営体制を取っています。

なみ

2020年にはインテルが優れた供給者に贈る「サプライヤーアチーブメントアワード(2019)」を受賞しています。

経営理念

世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる

開発精神である「毎年一つの新製品を開発しよう、それも世界ではじめてのものを」のもと、「光技術の分野で、どこよりも早くソリューションを提供し、お客さまの問題解決に貢献する」をミッションに掲げ、強みとする光応用技術で顧客の問題を解決し、最終製品となる電子機器を通じて社会に貢献することを目指されています。

ではここからは、レーザーテック(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

電気機器100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆4236億円(15位)
売上高1528億3200万円(70位)
営業利益622億8700万円(25位)
純利益461億6400万円(24位)
営業利益率40.8%(2位)
純利益率30.2%(2位)
総資産2715億7400万円(53位)
負債1624億3200万円(40位)
業績に関する各種項目

電気機器の中で売上高は70位、総資産は53位。利益率は驚異の高さで、純利益率は30.2%の2位。大手電気機器メーカーの一社です。

事業規模は問題なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2023年6月期の決算短信によると、
流動資産:2310億9000万円
流動負債:1614億3800万円
固定負債:9億9300万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.43倍で基準未達
②は、固定負債9億円 < 純流動資産696億円 で基準達成となり、
流動資産に対して流動負債の割合が高いですね。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、右肩上がりの成長を続けており、赤字は全くありません。基準達成です。

年度純利益
2014年6月 19億6940万円
2015年6月29億5380万円
2016年6月32億2795万円
2017年6月35億3474万円
2018年6月43億6632万円
2019年6月59億3300万円
2020年6月108億2300万円
2021年6月192億5000万円
2022年6月248億5000万円
2023年6月461億6400万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均 ) / 最初の3年平均 × 100 = 1007.3%となり、基準達成です。素晴らしい成長率です。

年度EPS
2014年6月21.84円
2015年6月32.76円3年平均:30.1円
2016年6月35.79円
2017年6月39.2円
2018年6月48.42円
2019年6月65.79円
2020年6月120.02円
2021年6月213.47円
2022年6月275.56円3年平均:333.6円
2023年6月511.89円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は文句なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、きっちり配当が出てますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年6月15円/株-%
2011年6月41円/株-%
2012年6月53円/株3.6%
2013年6月48円/株1.91%
2014年6月27円/株2.64%
2015年6月46円/株2.72%
2016年6月51円/株4.11%
2017年6月28円/株1.79%
2018年6月34円/株1.09%
2019年6月47円/株1.1%
2020年6月58円/株0.42%
2021年6月75円/株0.35%
2022年6月97円/株0.6%
2023年6月180円/株0.83%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは51.57倍であり、基準未達です。

株価収益率はNG!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは22.21倍であり、①のPBRは基準未達です。

②のPER × PBR も1145.37で基準未達です。これは高すぎますね。

株価純資産倍率はNG!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1528億円
②財務状況流動負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+1007.3%
⑤配当利回り1.76%+優待あり
⑥株価収益率×51.57倍
⑦株価純資産倍率×22.21倍
結果まとめ

財務状況と株価収益率/純資産倍率の3項目で基準未達となり、

なみ

レーザーテック(株)は割安株には該当しません!

という結果となりました。

まさに現在右肩上がりの成長途上、業績は申し分ないのですが、それだけにもう株価が上がりすぎてますね。これでは割安株とは言えません。

これからのレーザーテック

「世界中のお客さまから何か困ったことがあれば、真っ先に声をかけて頂ける」会社を目指す。また、強みである光技術に磨きをかけ、精密機械・エレクトロニクス・ソフトウエアの先進技術を複合させたソリューションを素早く顧客に提供する。

大手企業が参入しにくいサイズのマーケットで、かつ中小企業にはノウハウや技術の点で参入が困難なニッチマーケットに注力し、エマージングマーケット、またはセグメンテーションが可能な既存マーケットにおいて収益機会が見込まれる新たなアプリケーションを見出し、ニーズに最適な製品を投入することで高いシェアと収益性を獲得することを基本的な事業戦略として、数多くの付加価値の高いオンリーワン製品/ソリューションを提供する「マルチニッチトップ」企業を目指すとのこと。まだまだ成長が期待できそうですね。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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