凸版印刷は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである凸版印刷(株)【7911】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿った凸版印刷(株)【7911】 の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・凸版印刷(株)【7911】は割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

凸版印刷(株)【7911】 の基本情報

・設立年月日 1908年6月4日
・上場年月日 1949年5月
・業種    その他製品
・特色    印刷業界の2強。印刷技術を基盤に液晶や半導体部材関連、包装資材等に展開。海外市場開拓。
・資本金   1,049億円
・従業員数  (単独)10,951人 (連結)54,336人
・株価    2,004円(2022.12.24)
・単元    100株
・決算    3月末日

凸版印刷は、国内印刷業界2強の一角で、世界最大規模の総合印刷会社です。

社名の「凸版」は創業当時、最新鋭であった銅凸版印刷技術を前面に出すためにつけられたもので、「印刷テクノロジー」をベースにした「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたる幅広い「拡印刷」事業活動を展開しています。

最近は、従来の印刷だけでなく、印刷技術を応用したデジタル画像処理やエレクトロニクス製品にも力を入れており、カラー液晶に使用される液晶カラーフィルタ、半導体製造の原板となるフォトマスクを取り扱い、特に液晶用カラーフィルタの生産高は世界首位となっています。

企業理念は、「私たちは 常にお客さまの信頼にこたえ 彩りの知と技をもとに こころをこめた作品を創りだし 情報・文化の担い手として ふれあい豊かなくらしに貢献します」。TOPPAN VISION21を定め、この企業理念をベースとした経営信条と行動指針とともに、社会に役立ち末永く発展することを目指されています。

ではここからは、凸版印刷(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

その他製品100社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額6746億4600万円(5位)
売上高1兆5475億円(2位)
営業利益735億500万円(3位)
経常利益763億1800万円(4位)
純利益1231億8200万円(2位)
営業利益率4.7%(62位)
純利益率8.0%(26位)
総資産2兆2965億円(2位)
負債8126億200万円(1位)
業績に関する各種項目

その他製品の中で売上高、総資産とも2位。利益率もまずまずで、純利益率は8.0%の26位、印刷業界の2強の一角であり、事業規模は文句なしです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信によると、
流動資産:1兆507億円
流動負債:4960億9400万円
固定負債:3548億8500万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 2.12倍で基準達成

②は、固定負債3548億8500万円 < 純流動資産5546億600万円 で基準達成となり、

よって、流動資産に対して流動/固定いずれの負債の割合も低く、問題ありません。基準達成です。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、2009年に一度赤字がありますが、その後はしっかり利益を出されており、問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2013年3月185億6200万円
2014年3月206億2100万円
2015年3月228億6800万円
2016年3月352億4500万円
2017年3月325億3500万円
2018年3月422億6700万円
2019年3月410億4900万円
2020年3月870億4700万円
2021年3月819億9700万円
2022年3月1231億8200万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

IR情報を確認すると、EPSの最初の3年平均が62.9円、直近の3年平均が287.8円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 357.7%となり、基準達成です。

年度EPS
2013年3月53.08円
2014年3月64.24円 3年平均:62.9円
2015年3月71.33円
2016年3月110.09円
2017年3月101.49円
2018年3月131.32円
2019年3月127.54円
2020年3月261.06円
2021年3月237.16円3年平均:287.8円
2022年3月365.21円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり出てますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月44円/株2.61%
2011年3月36円/株2.74%
2012年3月36円/株2.79%
2013年3月36円/株2.66%
2014年3月36円/株2.44%
2015年3月36円/株1.94%
2016年3月36円/株1.91%
2017年3月40円/株1.76%
2018年3月40円/株2.29%
2019年3月40円/株2.39%
2020年3月60円/株3.62%
2021年3月40円/株2.14%
2022年3月44円/株2.03%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は3月末の権利確定で500株以上保有の希望者に対して株主優待カレンダーがもらえます。

2023年版カレンダー

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは9.35倍であり、基準達成です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.48倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBRも4.49で基準達成です。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1兆5475億円
②財務状況問題なし
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+357.7%
⑤配当利回り2.03%
⑥株価収益率9.35倍
⑦株価純資産倍率0.48倍
結果まとめ

全項目で基準達成となり、「凸版印刷(株)は割安株に該当する」という結果となりました。財務状況がきれいで、収益の安定性、配当しっかりで株価も手ごろ、特に収益の成長性がかなり高いのにPERとPBRはかなり低く、非常に優秀です。

凸版印刷では、中期的な経営課題を、①事業ポートフォリオの変革、②経営基盤の強化、③ESGへの取り組み深化とし、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、DX事業、海外生活系事業、フロンティアビジネスを重点事業と位置付けて経営資源の最適配分と有効活用を進め、事業の拡大を図っていかれるとのこと。今後も成長が期待できそうですね。

というわけで現時点では、

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアしているのは、

 ・コムシスホールディングス【1721】

 積水ハウス【1928】

 ・宝ホールディングス【2531】

 ・SUMCO【3436】

 ・東ソー【4042】

 ・日本ガイシ【5333】

 アマダ【6113】

 太陽誘電【6976】

 日東電工【6988】

 ヤマハ発動機【7272】

 凸版印刷【7911】

の11社となりました。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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