オリックスは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるオリックス(株)【8591】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿った日本取引所グループの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・日本取引所グループは割安株なのか?

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

目次

オリックス(株)【8591】 の基本情報

・設立年月日 1964年4月17日
・上場年月日 1970年4月
・業種    その他金融業
・特色    リース手始めに生保、不動産など多角化、海外展開突出。エネルギー、空港運営など事業投資も。
・資本金   2,211億円
・従業員数  (単独)-人 (連結)33,253人
・株価    2,359円(2023.2.10)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

日本の大手総合金融サービス企業で、祖業であるリースをはじめ、不動産、銀行、クレジット、事業投資、環境エネルギー投資、プロ野球球団(オリックス・バファローズ)など多くの事業を手掛けています。

日本でのリース産業の将来性に着目した日綿実業と三和銀行が、日商、岩井産業の2商社と、東洋信託銀行、日本勧業銀行、神戸銀行、日本興業銀行の4銀行の参加を得て、オリエント・リース株式会社(現:オリックス株式会社)を設立しました。

企業理念

オリックスは、たえず市場の要請を先取りし、先進的・国際的な金融サービス事業を通じて、新しい価値と環境の創造を目指し、社会に貢献してまいります。

「ほかにはないアンサーを。」をブランドスローガンとして、”どうしたらできるかを考える”姿勢、顧客の要望に応えるために最後まで考えぬき、時代や人が変わっても、新しい《こたえ》を生み出そうとする姿勢を受け継いでいくことを宣言されています。

ではここからは、オリックスに対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

その他金融業35社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆6770億円(1位)
売上高2兆5203億円(1位)
営業利益3020億8300万円(1位)
経常利益5048億7600万円(1位)
純利益3121億3500万円(1位)
営業利益率12.0%(17位)
純利益率12.4%(14位)
総資産14兆7860億円(3位)
負債11兆3338億円(3位)
業績に関する各種項目

その他金融業の中で売上高は1位、総資産は3位。利益率もまずまず高く、純利益率は12.4%の14位、幅広い事業でしっかり収益を上げられています。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信によると、
流動資産:2兆8167億円
流動負債:1兆704億円
固定負債:2兆7364億円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 2.63倍で基準達成
②は、固定負債2.7兆円 > 純流動資産1.7兆円 で基準未達となり、
流動資産に対して固定負債の割合が高いです。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績で確認すると、毎年しっかり利益を上げられており問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2013年3月1119億900万円
2014年3月 1873億6400万円
2015年3月2349億4800万円
2016年3月2601億6900万円
2017年3月2732億3900万円
2018年3月3131億3500万円
2019年3月3237億4500万円
2020年3月3027億円
2021年3月1923億8400万円
2022年3月3121億3500万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 56.5%となり、基準達成です。

年度EPS
2013年3月89.62円
2014年3月147.75円 3年平均:139.0円
2015年3月179.47円
2016年3月198.73円
2017年3月208.88円
2018年3月244.4円
2019年3月252.92円
2020年3月237.38円
2021年3月155.54円3年平均:217.4円
2022年3月259.37円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は問題なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり出てますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月7.5円/株0.9%
2011年3月8円/株1.03%
2012年3月9円/株1.14%
2013年3月13円/株1.09%
2014年3月23円/株1.58%
2015年3月36円/株2.13%
2016年3月45.75円/株2.85%
2017年3月52.25円/株3.17%
2018年3月66円/株3.52%
2019年3月76円/株4.78%
2020年3月76円/株5.84%
2021年3月78円/株4.18%
2022年3月85.6円/株3.5%
直近20年間の配当金と配当利回り

株主優待は3月末の権利確定で100株以上保有でカタログギフトがもらえます。3年以上保有ならワンランク上のラインナップになります。

噂のオオサンショウウオ

また株主カードの提示により、ホテルやレンタカーなど、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できます。

なお、2024年3月末で株主優待が廃止されますのでご注意ください。

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは11.17倍であり、基準達成です。

株価収益率は問題なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.85倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBRも9.49で基準達成です。

株価純資産倍率は問題なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目結果備考
①事業規模売上高2.5兆円
②財務状況固定負債多い
③収益安定性問題なし
④収益成長性+56.5%
⑤配当利回り3.5%+優待あり
⑥株価収益率11.17倍
⑦株価純資産倍率0.85倍
結果まとめ

財務状況のみが基準未達となり、

なみ

オリックス(株)は割安株に該当しません!

という結果となりました。

赤字もなく、成長性もクリア、配当もしっかりなのですが、固定負債が若干基準オーバーとなりました。惜しいです。

これからのオリックス

「サスティナビリティの推進」「リスク管理の強化」「情報セキュリティの強化とデジタルトランスフォーメーションの推進」によって経営基盤の強化に取り組む

強みである分散された事業ポートフォリオを活かし、今後も持続的な成長が期待できそうですね。

というわけで現時点では、割安株に該当したのは以下の12社となります。

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアした企業リスト

1. コムシスホールディングス【1721】
2. 積水ハウス【1928】
3. 宝ホールディングス【2531】
4. SUMCO【3436】
5. 東ソー【4042】
6. 日本ガイシ【5333
7. アマダ【6113】
8. 太陽誘電【6976】
9. 日東電工【6988】
10. ヤマハ発動機【7272】
11. 凸版印刷【7911】
12. クレディセゾン【8253】

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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