NIPPON EXPRESSホールディングスは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つであるNIPPON EXPRESSホールディングス(株)【9147】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったNIPPON EXPRESSホールディングスの評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・NIPPON EXPRESSホールディングスは割安株なのか?

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

NIPPON EXPRESSホールディングス(株)【9147】 の基本情報

・設立年月日 2022年1月4日
・上場年月日 2022年1月4日
・業種    陸運業
・特色    傘下に日本通運。陸・海・空の総合物流で世界的。国際複合輸送で実績。国内事業を再編中。
・資本金   701億円
・従業員数  (単独)318人 (連結)74,350人
・株価    8,120円(2023.5.5)
・単元    100株
・決算    12月末日

こんな会社

日本通運をはじめとするNXグループ(旧・日本通運グループ)を統括する持株会社。日本における総合物流事業の最大手で、略称および通称はNX、日通。

日中戦争に戦時物資を円滑供給するため、トラックを用いて貨物列車での集荷・配達業務を行う国営企業として成立され、戦後、民間企業として再出発しており、旧国鉄の流れを残す会社です。

企業理念

私たちの使命 それは社会発展の原動力であること
私たちの挑戦 それは物流から新たな価値を創ること
私たちの誇り それは信頼される存在であること

創業以来、ものを運ぶことを通して、人、企業、地域を結び、社会の発展を支えることを使命とし、物流を通して社会に貢献し、豊かな未来を創ることを目指されています。

ではここからは、NIPPON EXPRESSホールディングスに対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

陸運業62社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額6882億9400万円(11位)
売上高2兆6186億円(1位)
営業利益1555億1000万円(2位)
経常利益1601億6800万円(2位)
純利益1083億1800万円(1位)
営業利益率5.9%(13位)
純利益率4.1%(16位)
総資産2兆751億円(7位)
負債1兆2960億円(7位)
業績に関する各種項目

陸運業の中で売上高は1位、総資産は7位。利益率も上位で、純利益率は4.1%で16位、陸運業の国内トップです。

事業規模は文句なし!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2022年12月期の決算短信によると、
流動資産:9076億5600万円
流動負債:6959億2900万円
固定負債:6001億1800万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 1.30倍で基準未達
②も、固定負債6001億円 > 純流動資産2107億円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定負債いずれの割合も高いですね。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績(2021年12月以前は日本通運のもの)で確認すると、毎年しっかり利益を上げられており、問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2014年3月263億4500万円
2015年3月263億8200万円
2016年3月356億5900万円
2017年3月364億5400万円
2018年3月65億3400万円
2019年3月493億3000万円
2020年3月174億900万円
2021年3月561億200万円
2021年12月540億200万円
2022年12月1083億1800万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

過去10年のIR情報(2021年12月以前は日本通運のもの)を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = 176.0%となり、基準達成です。

年度EPS
2014年3月256.23円
2015年3月258.67円 3年平均:290.3円
2016年3月356.07円
2017年3月371.32円
2018年3月68.05円
2019年3月515.12円
2020年3月185.05円
2021年3月604.79円
2021年12月596.57円3年平均:801.2円
2022年12月1202.33円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性は文句なし!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報(2021年12月以前は日本通運のもの)を確認すると、毎年しっかり配当が出ており問題ありません。ここ数年は配当利回りも高いですね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月100円/株2.49%
2011年3月100円/株3.13%
2012年3月100円/株3.1%
2013年3月100円/株2.18%
2014年3月100円/株1.98%
2015年3月100円/株1.49%
2016年3月110円/株2.15%
2017年3月110円/株1.92%
2018年3月120円/株1.69%
2019年3月155円/株2.52%
2020年3月155円/株2.93%
2021年3月185円/株2.25%
2021年12月240円/株3.47%
2022年12月400円/株5.31%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は文句なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは10.05であり、基準達成です。

株価収益率は問題なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.96倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBRも9.65で基準達成です。

株価純資産倍率は問題なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目結果備考
①事業規模売上高2兆6186億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性+176.0%
⑤配当利回り5.31%
⑥株価収益率10.05倍
⑦株価純資産倍率0.96倍
結果まとめ

財務状況のみが基準未達となり、

なみ

NIPPON EXPRESSホールディングス(株)は割安株に該当しません!

という結果となりました。

財務状況以外は全く問題ないのですが、流動資産に対して流動/固定負債いずれも多く、残念ながらNGです。

これからのNIPPON EXPRESSホールディングス

新しいブランドの下、グループの力を結集し、自らを進化させ続け、物流から新たな価値を創造することに挑戦する

2022年1月からホールディングス体制へ移行して新たなスタートを切り、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向けてスピーディーな意思決定と企業グループとしての価値最大化を図っていかれるとのこと。今後に期待しましょう。

というわけで現時点では、割安株に該当したのは以下の12社となります。

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアした企業リスト

1. コムシスホールディングス【1721】
2. 積水ハウス【1928】
3. 宝ホールディングス【2531】
4. SUMCO【3436】
5. 東ソー【4042】
6. 日本ガイシ【5333
7. アマダ【6113】
8. 太陽誘電【6976】
9. 日東電工【6988】
10. ヤマハ発動機【7272】
11. 凸版印刷【7911】
12. クレディセゾン【8253】

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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