大塚HDは割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである大塚ホールディングス(株)【4578】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること
・バリュー投資の7つの基準に沿った大塚ホールディングス(株)【4578】 の評価
 事業規模/財務状況/収益安定性/収益成長性/配当/株価収益率/株価純資産倍率
・大塚ホールディングス(株)【4578】 は割安株なのか

あくまでIR情報などから機械的に評価したものですから、個人的な思いや先入観などは入っておらず、特定の企業を持ち上げたり卑下する意図はありませんのでご了承ください。日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株は何か?を探し当てるためのご参考にしてください。

ちなみに、これまで評価した結果一覧は以下のページにまとめていますので、よろしければあわせてこちらもご覧ください。

目次

大塚ホールディングス(株)【4578】 の基本情報

・設立年月日 2008年7月8日
・上場年月日 2010年12月15日
・業種    医薬品
・特色    国内製薬大手で抗精神病薬が主力。ポカリスエットなど機能性食品も拡大。世界90カ所に工場。
・資本金   816億円
・従業員数  (単独)137人 (連結)33,226人
・株価    4,887円(2022.7.26)
・単元    100株
・決算    12月末日

大塚ホールディングスは、大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品工業をはじめとする「大塚グループ」の持株会社です。

徳島県で創業した大塚製薬工場が各事業会社を設立した後はグループ会社の株式の大部分を大塚製薬工場が所有していましたが、2008年からグループとしての経営を強化するため、主要なグループ各社を同社の傘下に収めることで持株会社制となっています。

企業理念は、「世界中の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」。大塚の遺伝子である「流汗悟道」「実証」「創造性」を受け継いで、「大塚だからできること」「大塚にしかできないこと」を日々実践しようと努め、革新的で創造性に富んだ医薬品や機能性飲料・機能性食品などの幅広い製品・サービスを通じて、世界の人々の暮らしをサポートすることを目指されています。

ではここからは、大塚ホールディングス(株)に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

医薬品71社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額2兆6859億円(5位)
売上高1兆4982億円(2位)
営業利益1544億9700万円(4位)
経常利益1636億3800万円(3位)
純利益1254億6300万円(3位)
営業利益率10.3%(28位)
純利益率8.4%(26位)
総資産2兆8860億円(2位)
負債7820億9700万円(4位)
業績に関する各種項目

医薬品の中で売上高、総資産とも2位。利益率は中位で、営業利益率は10.3%で業界28位、純利益率は8.4%と業界26位。医薬品メーカーの中で時価総額は上位の一社であり、事業規模は文句なしです。

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「年内に現金になる資産(流動資産)が、年内に支払うべき負債(流動負債)の2倍以上であること」。 また、②「来年以降に支払うべき負債(長期負債=固定負債)が、流動資産からすべての負債を差し引いた純流動資産を超えていないこと」

2022年12月期の決算短信では、流動資産は1,065,896百万円、流動負債は474,167百万円、固定負債は307,929百万円なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 2.25倍で基準達成

②は、固定負債307,929百万円 < 純流動資産950,003百万円 で基準達成となり、

よって、負債に対して流動資産の割合が基準以上であり、財務状況は問題なしですね。基準達成です。

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、毎年きっちり利益を上げられており、赤字はありません。というわけで基準達成です。

年度純利益
2013年3月1224億2900万円
2014年3月 1509億8900万円
2014年12月1431億4300万円
2015年12月1019億5700万円
2016年12月925億6300万円
2017年12月1124億9200万円
2018年12月824億9200万円
2019年12月1271億5100万円
2020年12月1481億3700万円
2021年12月1254億6300万円
直近10年間の純利益

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間の1株当たり純利益(EPS)が最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

IR情報を確認すると、EPSの最初の3年平均が254.0円、直近の3年平均が246.3円なので、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = -3.0% となり、残念ながら基準未達です。

年度EPS
2013年3月219.47円
2014年3月278.13円 3年平均:254.0円
2014年12月264.26円
2015年12月188.17円
2016年12月170.83円
2017年12月207.61円
2018年12月152.24円
2019年12月234.55円
2020年12月273.16円3年平均:246.3円
2021年12月231.32円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、きっちり配当が出てますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月12.5円/株-%
2011年3月28円/株1.36%
2012年3月45円/株1.84%
2013年3月58円/株1.76%
2014年3月65円/株2.11%
2014年12月75円/株2.07%
2015年12月100円/株2.32%
2016年12月100円/株1.96%
2017年12月100円/株2.02%
2018年12月100円/株2.23%
2019年12月100円/株2.05%
2020年12月100円/株2.26%
2021年12月100円/株2.4%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待は12月末の権利確定で100株以上で3000円相当のグループ商品がもらえます。 100株だと優待でプラス 0.6%程度の配当があることになりますね。なかなか豪華です。

優待品イメージ

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PER(株価収益率)」が15倍以下であること。

Yahooファイナンスによると、現在のPERは18.16倍であり、基準未達です。

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは1.28倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBR は23.24で基準未達です。

PBRは基準内ですが、PERも加味すると株価が高い、ということになりますね。

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1兆4982億円
②財務状況問題なし
③収益安定性赤字なし
④収益成長性×-3.0%
⑤配当利回り2.4%+優待あり
⑥株価収益率×18.16倍
⑦株価純資産倍率×1.28倍
PER×PBRがNG
結果まとめ

収益成長性と株価収益率と株価純資産倍率の3項目で基準未達となり、「大塚ホールディングス(株)は割安株に該当しない」という結果となりました。財務状況は問題なく、利益や配当もしっかりなのですが、成長性が結果としてマイナスなのと、現時点では株価が高い点がネックですね。

年間6500億円を売り上げた抗精神病薬「エビリファイ」の特許切れが2015年にあってから、一旦利益が落ち込んだものの、現在は「グローバル4製品」と位置付ける抗精神病薬「エビリファイメンテナ」、「レキサルティ」、利尿薬「サムスカ/ジンアーク」、抗がん剤「ロンサーフ」の4新薬が売上、利益の要となっています。今後このグローバル4製品をどこまで成長させることができるかに注目ですね。

というわけで現時点では、

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアしているのは、

 ・コムシスホールディングス【1721】

 積水ハウス【1928】

 ・宝ホールディングス【2531】

 ・SUMCO【3436】

 ・東ソー【4042】

の5社です。

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカー勤務のエンジニア。化学工学修士。FP3級×簿記2級。妻と子供2人。お酒が大好きな関西人。週末はヨガ、筋トレ、サウナに励み、最近は料理も趣味。現在FP2級を勉強中。

2019年9月から投資をスタート。米国株式ETF(S&P500、グロース、高配当)、J-REITが主な投資先。投資資産1500万円突破。いつか億り人&サイドFIREを夢見て試行錯誤の毎日です。

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