あおぞら銀行は割安株なのか?バフェット流「バリュー投資の7つの基準」で日経225銘柄を評価!

なみ

こんにちは、なみです。

今回の記事では、日経225構成銘柄の1つである(株)あおぞら銀行【8304】について、ベンジャミン・グレアムが提唱した「バリュー投資」の7つの基準に沿って評価してみました。

この記事でわかること

・バリュー投資の7つの基準に沿ったあおぞら銀行の評価
 事業規模は?
 資産と負債のバランスは?
 収益の安定性と成長性は?
 配当はしっかり出てるのか?
 株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)はどの程度か?
・あおぞら銀行は割安株なのか?

なみ

日経225企業の中で、あなたが投資すべき割安株はどれか?

を探し当てるためのご参考にしてください。

目次

(株)あおぞら銀行【8304】 の基本情報

・設立年月日 1957年4月1日
・上場年月日 2006年11月14日
・業種    銀行業
・特色    旧日債銀。事業再編など専門的な投融資に強み。地銀連携に力点。GMOとネット銀。四半期配当。
・資本金   1,000億円
・従業員数  (単独)2,006人 (連結)2,448人
・株価    2,638円(2023.1.22)
・単元    100株
・決算    3月末日

こんな会社

本支店数20店舗の規模で全国展開している普通銀行で、1998年に経営破綻した日本債券信用銀行が、2000年にソフトバンクグループ・オリックス・東京海上火災保険が組成した投資ファンドへ売却され、商号を変更しました。

商号変更以来、新興企業やノンバンク・不動産投資信託各社や、地方銀行などと提携した上での中小企業への融資および当行関連会社であるベンチャーキャピタルなど通じた取引が業務の中心となっています。

あおぞらミッション(存在意義)

新たな金融の付加価値を創造し、社会の発展に貢献する。

あおぞらビジョンとして、
「時代の変化に機動的に対応し、常に信頼され親しまれるスペシャリティー高い金融グループであり続ける。」ことを目指されています。

メガバンクでも地域金融機関でもないことを自社の特徴とし、機動的かつ専門的に従来の銀行の枠組みを超えた金融グループとしての可能性に挑戦されています。

ではここからは、(株)あおぞら銀行に対してバリュー株投資の7つの基準に沿って評価していきます。

①事業規模

事業規模の評価基準は、「小型株をできるだけ除外する」

日経225企業の一社ですので。事業規模は十分なのですが、一応業種の中での規模感を見ておきます。

銀行業74社の中での各項目のランキングは以下の通りです。

時価総額3010億6100万円(14位)
売上高1347億3700万円(21位)
営業利益-円(-位)
経常利益462億9400万円(11位)
純利益350億400万円(11位)
営業利益率-%(-位)
純利益率26.0%(1位)
総資産7兆1575億円(25位)
負債6兆7188億円(25位)
業績に関する各種項目

銀行業の中で売上高は21位、総資産は25位。利益率は極めて高く、純利益率は26.0%の1位でトップ、少数精鋭で他行にはない強みを生かした存在ですね。

事業規模は十分!

②財務状況

次は財務状況。評価基準は、①「流動資産が流動負債の2倍以上であること」。 また、②「固定負債が純流動資産を超えていないこと」

2022年3月期の決算短信によると、
流動資産:2兆5399億円
流動負債:5兆6338億円
固定負債:6013億100万円 なので、

①は、流動資産 / 流動負債 = 0.45倍で基準未達
②は、固定負債6013億円 > 純流動資産-3.9兆円 で基準未達となり、
流動資産に対して流動/固定負債いずれの割合もかなり高いです。

財務状況はNG!

③収益安定性

収益安定性の基準は、「最低でも10年間赤字がないこと」

過去10年の業績を確認すると、2009年に一度赤字はありますが、それ以降は毎年しっかり利益を上げられており問題ありません。基準達成です。

年度純利益
2013年3月405億5900万円
2014年3月 423億2800万円
2015年3月436億8900万円
2016年3月434億9900万円
2017年3月438億4900万円
2018年3月430億6400万円
2019年3月361億3000万円
2020年3月281億4200万円
2021年3月289億7200万円
2022年3月350億400万円
直近10年間の純利益

収益安定性は問題なし!

④収益成長性

収益成長性の基準は、「過去10年間のうち、直近3年間のEPSが最初の3年間より最低33%以上伸びていること」

IR情報を確認すると、(直近の3年平均 – 最初の3年平均) / 最初の3年平均 × 100 = -19.7%となり、基準未達です。

年度EPS
2013年3月245.79円
2014年3月362.9円 3年平均:327.8円
2015年3月374.56円
2016年3月372.94円
2017年3月375.94円
2018年3月369.16円
2019年3月309.67円
2020年3月241.19円
2021年3月248.26円3年平均:263.1円
2022年3月299.81円
直近10年間の1株当たり純利益(EPS)

収益成長性はNG!

⑤配当

配当の基準は、「 20年連続で配当を出していること 」

入手できる範囲でIR情報を確認すると、毎年しっかり出てますね。基準達成です。

年度配当金配当利回り
2010年3月7円/株0.53%
2011年3月20円/株1.06%
2012年3月90円/株3.77%
2013年3月139円/株5.27%
2014年3月145円/株4.93%
2015年3月149円/株3.5%
2016年3月186円/株4.73%
2017年3月187円/株4.56%
2018年3月184円/株4.34%
2019年3月154円/株5.63%
2020年3月156円/株7.75%
2021年3月124円/株4.89%
2022年3月149円/株5.76%
直近20年間の配当金と配当利回り

なお、株主優待はありません。

配当は問題なし!

⑥株価収益率

株価収益率の基準は、「PERが15倍以下であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPERは8.56倍であり、基準達成です。

株価収益率は問題なし!

⑦株価純資産倍率

株価純資産倍率の基準は、「①PBRが1.5倍以下で、②PER×PBRが22.5未満であること」

Yahooファイナンスによると、現在のPBRは0.69倍であり、①のPBRは基準達成です。

②のPER × PBRも5.91で基準達成です。

株価純資産倍率は問題なし!

まとめ

今回の結果をまとめると以下の通りとなります。

項目評価結果備考
①事業規模売上高1347億円
②財務状況×流動&固定負債多い
③収益安定性赤字なし
④収益成長性×-19.7%
⑤配当利回り5.76%
⑥株価収益率8.56倍
⑦株価純資産倍率0.69倍
結果まとめ

財務状況と収益成長性の2項目で基準未達となり、

なみ

(株)あおぞら銀行は割安株に該当しません!

という結果となりました。

ここ10年赤字もなく、配当の高さは非常に魅力的なのですが、負債がかなりの多さで、収益成長性が物足りないですね。仕方ありません。

これからのあおぞら銀行

従来からのビジネスモデル「6つの柱」の更なる進化とあらたな成長のためのイニシアチブに取り組み、あおぞら型投資銀行ビジネスの基盤の構築などによって最終年度である2022年度の収益水準は2019年度実績を上回る水準を目指す

株主還元についても、利益率の高さに加えて、株主還元については配当による還元を原則とし、配当性向を原則50%として業績に応じた還元を行っていくそう。今後に期待ですね。

というわけで現時点では、割安株に該当したのは以下の12社となります。

「バリュー投資」の7つの基準をすべてクリアした企業リスト

1. コムシスホールディングス【1721】
2. 積水ハウス【1928】
3. 宝ホールディングス【2531】
4. SUMCO【3436】
5. 東ソー【4042】
6. 日本ガイシ【5333
7. アマダ【6113】
8. 太陽誘電【6976】
9. 日東電工【6988】
10. ヤマハ発動機【7272】
11. 凸版印刷【7911】
12. クレディセゾン【8253】

これまで評価した結果を下の記事にまとめてますので、よろしければあわせてご覧ください。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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